中国のロボット開発企業Unitree Roboticsは先頃、同社の「Unitree G1」ロボットがジャンプしたり、回転したり、嫌がらせを受けたり、階段を登ったりする様子を示す新たな動画を公開した。動画に写っているのは量産モデルだという。この人型ロボットについて分かっていることと、競合製品との違いは以下の通りだ。
Unitree G1は身長が132cmと、他の多くの人型ロボットよりもかなり低い。重量も約35kgと軽量だ。Boston Dynamicsの「Atlas」、Teslaの「Optimus」、Figureの「Figure 02」などは100ポンド(約45kg)を超える。
小型のロボットは製造や輸送にかかる費用が抑えられるため、ますます混雑する人型ロボット市場で存在感を示すためのUnitreeの戦略に役立つかもしれない。同社は「Unitree Go2」など、より安価な4本足のロボットを提供することで、その名を知られるようになった。そして今、人型ロボットにも同様の戦略を採用しているようだ。
Unitree G1は秒速2mで歩くが、これはやや期待外れだ。同社の人型ロボットの前モデル「Unitree H1」は秒速3.3mで、フルサイズの人型ロボットとして世界最速をうたっていたためだ。
Unitree G1は輸送や保管のために、高さ69cmの大きさに折りたためる。われわれがこれまで見てきた他のロボットと同様に、模倣やシミュレーションによって新しい作業を学習できる。1万6000ドル(約230万円)という価格設定は、人型ロボットに興味を持つ購入者にとって、より手頃な選択肢の1つとなることを目指したものだろう。TeslaのOptimusの価格は不明だが、同社の最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は「自動車の半額以下」と述べている。Boston DynamicsもAtlasの価格を発表していないが、同社の4本足ロボット「Spot」は7万4500ドル(約1080万円)からとなっている。
Unitree G1この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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