Arm、クアルコムにチップ設計ライセンスの取り消しを通告

David Lumb (CNET News) 翻訳校正: 編集部2024年10月23日 16時41分

 Armが自社の知的財産に基づくチップの設計をQualcommに許可していたライセンスを取り消す予定だと、Bloombergが米国時間10月22日に報じた。

第2世代の「Oryon CPU」を紹介するQualcommの最高経営責任者(CEO)Cristiano Amon氏
第2世代の「Oryon CPU」を紹介するQualcommの最高経営責任者(CEO)Cristiano Amon氏
提供:David Lumb/CNET

 Armは法律で定められた通り、Qualcommに60日の猶予期間を設けてライセンス取り消しを通告したとされる。このライセンスにより、QualcommはArmのチップ規格に基づく独自のシリコンを設計することが可能になっている。

 Bloombergの記事は、Qualcommがハワイで開催中の年次カンファレンス「Snapdragon Summit」で、新たなモバイル向けSoC自動車向けSoCを発表してまもなく掲載された。モバイル向けSoCは、スマートフォンに新たな生成AI機能をもたらすQualcommにとってのマイルストーンであり、「Xiaomi 15」やASUSの「ROG Phone 9」などに搭載される。また、自動車メーカーのMercedes-BenzやLi Autoは、今後発売する自動車に新たな自動車向けSoCを採用すると表明している。

 QualcommはArmのライセンス解除に反発し、以下の声明を出した。

 「これはArmの常套手段で、根拠のない脅しだ。長年のパートナーを恫喝し、性能でリードする当社のCPUを妨害し、当社のアーキテクチャライセンスに基づく幅広い権利に関係なく使用料を引き上げることを目的としたものだ。裁判が12月に迫る中、Armの苦肉の策は法的手続きを妨害する試みのようであり、同社が主張する契約解除には全く根拠がない」「Armとの契約に基づくQualcommの権利が認められると確信している。Armの反競争的行為は許されない」

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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