三菱地所は12月7日、同社が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT」(ホームタクト)を実装した、スマートホームのショールーム「playground大手町」をオープンした。三菱地所は同施設を、販売店およびデベロッパーなどがサービスを体験する施設として運営する。
HOMETACTは、エアコンやテレビ、照明、カーテンといった複数メーカーのIoT機器を、専用アプリやスマートスピーカーでまとめてコントロールできるスマートホームサービス。三菱地所レジデンスが開発する賃貸マンション「ザ・パークハビオ」シリーズで複数導入されているほか、デベロッパーや賃貸管理会社などの企業からも導入検討の相談を受けているという。
同施設は、LivingSpaceやBedroomSpaceなど5つのスペースに分かれ、各スペースでサービスの説明からデバイス選定、見積もり内容の確定までを進めることができる。また、三菱地所とmui Labが共同開発したホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)「HOMETACT Energy Window」も展示。家庭内のエネルギー使用量を「見える化」し、省エネ行動の習慣化を促進する機能を体験できるとしている。
mui Labでクリエイティブディレクターを務める廣部延安氏によると、HOMETACT Energy Windowは、暮らしとエネルギーの状況を直感的に理解できるUIを採用しているという。
「使用量のデータをわかりやすく見せようとすると、どうしても棒グラフや円グラフなどを並べるという発想になってしまう。情報整理の仕方としてグラフはもちろん有効だが、それだけだとユーザーはだんだん画面を見なくなる。そこで、月々で設定した目標に対して、電気を使いすぎていると絵の色がなくなっていき、使用量を抑えると色づいて鮮やかになっていくようなデザインを採用した」と、廣部氏はデザインの思想を語った。
三菱地所で住宅業務企画部新事業・DXユニット統括を務める橘嘉宏氏は、「HOMETACTの導入を拡大しながら不動産価値の向上に寄与し、賃貸マンションだけでなく、分譲マンションへの導入も2024年度にかけて実現させていきたい」と、今後の展望を語った。
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