ゼンハイザージャパンは7月27日、東京・南青山の新青山ビル西館に、マイクとカメラが自動で話者を追従する音響システムを備えた貸会議室をオープンした。広い会議室でも個別のマイクを用意する必要がなく、離れた位置に座る参加者へ明瞭な音声を届けられる。
貸会議室はナント向けに用意されたもの。92.81平方メートルで、40〜60名程度の会議などに活用できる。オンライン会議需要などに対応するため改装し、6月12日にリニューアルオープン。ビルを所有する三菱地所とゼンハイザーの共同プロジェクトになっており、ゼンハイザーの製品体験ルームとしても機能する。
リニューアルにあたっては、クラウド管理ができるオーディオ、ビデオ、コントロールのプラットフォームを提供するQSCの会議システムを導入したほか、ゼンハイザーの高音質会議システムを取り入れたというもの。
天井埋込み型会議用マイクシステム「TeamConnect Ceiling 2」(TCC 2)は、タイルのような形状をした最先端の会議用シーリングマイクで、ユニット内部に28個のマイクを内蔵。内蔵されたマイクはソフトウェアで自動的に管理され、話者を特定し追従する「ビームフォーミング」機能などを搭載する。
TCC 2とQSCのシステムが提供する「ボイスリフト」機能を使えば、話者の音声を自室内で拡声し、生声を補助。手持ちマイクを使用せずに明瞭な音声を届けられるとのこと。参加者の発言についてもマイクなしで全員が聞こえる状態に自動的、かつ適度に拡声されるとしている。
貸会議室には、TCC 2を4台と、TCC 2のシリーズ製品でよりコンパクトなボディを採用したTCC Mを1台導入し、ソフトウェアで集中管理。専門の技術者によるシステムプランニングと調整を経て、会議室のどの場所でもクリアで聞き取りやすい音声を実現した。
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