10年間使ってきたサムスンの「Galaxy」に別れを告げ、「iPhone 14 Pro」に乗り換えてから、1年が経過した。幸いなことに、筆者はその決断を全く後悔していない。
筆者はGalaxyのデバイスが大好きで、「Android」ユーザーであることをいつも誇りに思っていたが、さまざまな要素、つまり、Appleのハードウェアとソフトウェアを試してみたいという強い気持ちと、テキストが緑色で表示されるせいで仲間外れにされること(これはAppleに責任がある)から解放されたいという願望がきっかけで、「iPhone」に乗り換えたい誘惑に駆られた。移行後の体験はとても快適で、もうAndroidに戻ることは想像できないと断言してもいいほどである。
主な理由の1つは、「iMessage」への愛着だ。iMessageのおかげで、驚くほどスムーズに友人たちと連絡を取り合えるようになった(友人たちが愚痴を言わずに筆者をグループチャットに参加させてくれるようになったことも大きな理由だ)。また、さまざまなリアクションや高解像度の画像と動画のおかげで、単純にメッセージをやり取りする体験がより楽しいものになった。
GalaxyでもRCSチャットを使用でき、筆者はそれを大いに気に入っていた。iMessageと同じように、RCSメッセージも入力中インジケーターや既読通知を表示し、高画質のメディアの送信をサポートするほか、メッセージに対してさまざまなリアクションをする機能も提供する。だが、筆者の友人の中に、RCSチャットに対応するスマホの所有者はほとんどおらず、いたとしても、RCSチャットをオンにすることに関心がなかった。ちなみにAppleはつい最近まで、iPhoneのRCSへの対応を求める圧力に抵抗してきたが、11月中旬に方針を転換し、大きな衝撃を与えた。
「AirDrop」も大好きになった。筆者は個人的なソーシャルメディアアカウントだけでなく、仕事でもスマホで多くの動画を撮影するので、iPhoneと「MacBook」の間で動画を瞬時に共有できるこの機能は革命的だった。
友人と一緒に過ごした後で写真や動画を共有するのも簡単だ。確かに、「WhatsApp」や「Googleドライブ」といったサードパーティーアプリも存在するが、WhatsAppでは、依然として動画の画質が損なわれるし、Googleドライブを使用すると、やや時間がかかり、仕事をしているような気分になる。したがって、これに関しては、AirDropが圧倒的勝者だと感じる。
動画に関して言えば、筆者のiPhoneの撮影性能は比類なき素晴らしさだ。「シネマティックモード」で撮影した動画だけでなく、通常の動画も鮮明かつ高精細で、「TikTok」などのアプリによるサポートも充実している。筆者は、Galaxyで撮影した画像の鮮明さにいつも感銘を受けてきたし、iPhoneで撮影した写真は、暗すぎて、影が多いように見えることがあると感じていたのも事実だ。それでも、iPhoneの動画撮影性能の高さには魅了された。
筆者を驚かせ、決定的な要因になった機能が「MagSafe」だ。当初は、この機能の魅力を理解していなかった。2秒あればケーブルを接続できるのに、なぜMagSafeを使用して充電する必要があるのか、と思っていた。つまりMagSafeの真の価値は充電機能ではなく、アクセサリーにある、ということをほとんど理解していなかった。筆者は、大きな電源アダプターよりもはるかに携帯しやすいMagSafeポータブル充電器やMagSafe対応ウォレットに依存するようになった。MagSafeの真の価値をようやく理解した、と言ってもいいだろう。
一方で、Androidから離れて1年が経ったが、未だに恋しいと認めざるを得ない機能が1つある。「オブジェクト消去」だ。これは、写真に写り込んだ不要な人や物体を消去できるGalaxyの機能で、消したいものの周りを線で囲って、ボタンをタップするだけで対象が消える。ほぼ完璧な写真だが、誰かが突発的に写り込んだ、または、邪魔なものが写っている、というときに、この機能は非常に便利だった。
「Google Pixel」シリーズには、「消しゴムマジック」と呼ばれる同様の機能に加えて、「編集マジック」というさらに高度なツールも搭載されている。編集マジックは、写真から何かを消去するだけでなく、人間や物体を動かしたり、背景を変更したりすることもできる。クールであると同時に不気味でもある機能だ。
残念なことに、Appleは同様の人工知能(AI)ベースの編集機能をまだ「写真」アプリに実装していない。そのため、画像から何かを消去したければ、「Photoshop」を使用する必要がある。筆者はそんなことはしたくないので、今後のソフトウェアアップデートでその機能が追加されることを願っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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