キッチハイクは10月24日、「保育園留学」の費用の一部をふるさと納税の返礼品で支払うことのできる「留学先納税」の対応先が、全国3カ所に拡大したと発表した。
すでに開始済みの北海道厚沢部(あっさぶ)町の「認定こども園 はぜる」に加え、10月3日から和歌山県白浜町の「日置保育園」、10月24日から新潟県佐渡市の「沢根保育園」でも活用できる。
留学先納税は、保育園留学の費用の一部を、ふるさと納税の新しい形である「旅先納税」の返礼品で支払うことのできる仕組み。ギフティが提供する「e街プラットフォーム」を活用する。2022年7月に北海道厚沢部町が初めて導入している。
留学先納税により、返礼品としてオンラインコード「留学先納税コード」を受け取り、留学負担金額の一部として充当できる。例えば和歌山県白浜町の場合、寄附額5万円で「留学先納税コード」を1万5000円分を受け取ることが可能。寄附額は最大50万円で、寄附日から365日間、留学先となる日置保育園で利用できる。
キッチハイクは2021年、北海道厚沢部町と保育園留学を開始。現在留学先は約30地域に拡大し、これまで、大人・子ども合わせて約1200人・400家族以上が留学したという。
留学先が拡大、保育園留学の関係人口創出が加速するなか、留学先納税の取り組みを広げ、地域経済への接続を強化する。ギフティと連携し、今後さらなる全国導入を目指すとしている。
なお、今回追加された和歌山県白浜町は、和歌山県の南部に位置し、県内唯一の空港「南紀白浜空港」を有する。関西でも有数のリゾート地であり、ハワイのワイキキビーチと姉妹浜である「白良浜」、日本三古湯の「白浜温泉」など、豊富な観光資源が特徴だ。
また、全国に先駆けてワーケーションに注力。関係人口の拡大に取り組む、関西初の留学先になるという。
留学体験としては、海も山も楽しめる自然豊かな日置保育園のほか、陸・海・空の140種、1400頭の動物が暮らすテーマパーク南紀白浜「アドベンチャーワールド」などを紹介している。
新潟県佐渡市は、日本で唯一国際保護鳥「トキ」が人と共生するなど、豊かな自然と多様な文化が息づく日本最大の離島。一方で、地域では年間約1000人もの人口減少や少子高齢化が進む、日本の課題先進地になるという。
このことから、課題解決先進地域を目指して、人口減少対策・受入促進と定着支援・子育てに優しい島づくりを推進。保育園留学にも取り組んでいる。
留学体験としては、自然豊かな離島ならではの体験を提供するという。沢根保育園では、子供の個性を伸ばす保育を実施し、島ぐらしが体験できるオーシャンビューの宿泊先を用意。週末は多様な海や自然アクティビティを案内するとしている。
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