キッチハイクは10月10日、鹿児島県錦江町(きんこうちょう)と連携し、地域と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラム「保育園留学」を開始したと発表した。
錦江町の「田代こども園」(対象:2〜5歳児)と「法輪保育園」(対象:3〜5歳児)において、正式に募集を開始。保育園留学を通じ、自然あふれる錦江町での暮らし体験を、町外の子育て世帯へ提供するとしている。
キッチハイクは、約1〜2週間地域に滞在して暮らしを体験できる保育園留学を、全国で展開している。子育て家族を対象としたプログラムとして2021年に北海道厚沢部(あっさぶ)町から開始し、留学先は約30地域に拡大。これまで、大人・子供合わせて約1200人・400家族以上が同プログラムを利用しているという。
今回募集を開始した錦江町は、鹿児島県大隅半島の最南端エリアに位置し、西日本最大級の照葉樹の森を有する山々と、開聞岳を望む夕陽の美しい海に囲まれた食があるという。山派と海派、どちらも満たす幅広い選択肢が魅力の町になるとしている。
対象の保育園となる田代こども園は、園庭での体操から1日が始まるほか、田舎ならではの園外保育が充実。遊びの中に体幹トレーニングを取り入れており、鉄棒や“ケンケンパ”など、先生たちがクラス別に考えたプログラムを実施している。広い田んぼや畑も所有しており、自分たちで米や野菜を育て、給食として食べる食育にもこだわっているという。
法輪保育園は、昭和25年に開園し、農繁期に託児所として使われた寺から始まったという歴史がある。和太鼓の活動に長年力を入れており、日々の練習や発表会を通して表現力や作法、元気にあいさつする習慣が身につけられるほか、七夕やクリスマスなどの季節行事では自作の飾りを地域の人にプレゼントすることもあるという。また、海や滝のある公園といった自然がそばにあり、子どもたちはいつも笑顔で外遊びを楽しんでいるとしている。
留学中の拠点は、一棟貸しの移住体験住宅「かたす住宅」。“かたす”とは鹿児島弁で“仲間に入れる”を意味し、地域密着型の暮らしが味わえる。生活に必要な家具・家電は一式揃っており、Wi-Fi完備なのでワークスペースとしても利用できる。
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