モトローラ「razr+」を試す--大型のカバーディスプレイが画期的 - (page 2)

Lisa Eadicicco (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年06月09日 07時30分

 Motorolaのアプローチを見ると、スマートウォッチのインターフェースを連想する。カバーディスプレイのアプリとウィジェットはひと目で見やすいし、カスタマイズ性と操作性も高く、それでいて小型の画面にうまく収まっている。同社のプレミアムおよびフラッグシップ担当プロダクトマネージャーを務めるJeff Snow氏によると、ウェアラブルデバイスから着想を得たのだという。

 「特に時計の文字盤には、静的ではない、情報を読み取れるエクスペリエンスを作りたかった。動きがあって、少し違う特徴を持たせた」(同氏)

カメラ機能は他の折りたたみ式と同様に柔軟

 カメラも、その柔軟な設計からrazr+の大きな特徴になっている。とはいっても、同じような価格帯のハイエンドスマートフォン、例えば「Galaxy S23+」や「Pixel 7 Pro」並みの解像度を期待すべきではない。12メガピクセルのメインカメラと、13メガピクセルの超広角カメラのほか、前面には32メガピクセルの自撮り用カメラを備える。

 また、折りたたみ式ではない同価格帯のスマートフォンで採用されていることが多い、専用望遠レンズも搭載していない。写真好きなら、注意しておきたい点かもしれない。もっとも、望遠レンズがない点はGalaxy Z Flip4も同様で、razr+の大型カバーディスプレイに必要なスペースを確保するには、やむを得ないトレードオフなのかもしれない。

 Motorolaがrazr+で主な売りにしているのは、折りたたみ式という形状だ。途中まで折りたたんだ状態にすると、三脚として機能させることができ、これはサムスンの初代「Galaxy Z Flip」で広まった機能だが、razr+の場合は他にも便利そうな使い方がある。

 例えば、途中まで折りたたんだ状態で横向きにして持つと、小型のハンディカムのように使える。また、カバーディスプレイは、スナップ写真を撮るときに写真のプレビュー表示に使うこともできるので、シャッターボタンを押すときに、被写体になる人は自分の姿を確認することができる。

razr+を小型のハンディカムのように使う様子
提供:John Kim/CNET

プロセッサーとその他の詳細

 ハードウェア面を見ると、razr+はハイエンドとお手頃価格のミッドレンジスマートフォンの中間あたりに位置付けられる。搭載するプロセッサーはQualcommの「Snapdragon 8+ Gen 1」で、上位モデル向けの設計ではあるものの、「Galaxy S23」シリーズなど他社の2023年モデルで採用されている「Snapdragon 8 Gen 2」ほど新しくはない。

 6.9インチのメインディスプレイは、リフレッシュレートが最大165Hzとかなり高く、画面に表示される内容に応じてアニメーションやスクロールが滑らかになる。この価格帯のスマートフォンの一般的なリフレッシュレートは120Hzなので、それと比べると異例の高さだ。razrにあった折り目は今回のモデルでも見えるが、Galaxy Z Flip4の折り目よりは目立たず、触っても感触が気になるほどではない。

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