Motorolaは米国時間6月1日、折りたたみスマートフォンの新モデル「razr」(2023年版)と「razr+」を発表した。北米以外での名称はそれぞれ「razr 40」「razr 40 ultra」となっている。
Motorolaのクラムシェル型折りたたみ式スマートフォンは、最初のバージョンが2020年に発表され、2022年後半にバージョン2が中国限定で発売されたため、厳密に言えばこれが第3弾だ。
razr+の方が高性能で主力モデルとなる。より大型の3.6インチカバーディスプレイ、より高性能なQualcomm製プロセッサー「Snapdragon 8+ Gen 1」、256GBのストレージを備え、価格はサムスンの「Galaxy Z Flip4」と同じ999ドル(約13万9000円)だ。
開くと、板状に固定されたかなり印象的なスマホが現れる。リフレッシュレート165Hzで6.9インチの縦長POLEDディスプレイ、デュアルステレオスピーカー、パンチホール仕様の3200万画素フロントカメラ、最新バージョンの「Android 13」を搭載している。ディスプレイ内指紋センサーを採用し、完全ではないが優れた防塵・防水性能(IP52等級)を備えている。
大半のユーザーは、四隅まで広がる大きなカバーディスプレイのおかげでrazr+に引きつけられるだろう。razr+のカバーディスプレイは、通常の音楽コントロールや、情報がひと目で分かる通知、アラームクロックの他に、パーソナライズ可能な「パネル」を表示できる。3.6インチの画面にアプリとウィジェットのスライドが詰め込まれていると思えばいい。
razr+とともに、単純にrazrと命名された控え目なモデルも登場する。Motorolaによると、razr+より低価格で2023年中に発売されるという。筆者の推測では、800ドル(約11万1000円)前後だろう。
その根拠は、ベースとなるフレームワークがrazr+モデルと同じだからだ。本体は大きさや厚さ、重量がrazr+を大幅に下回るわけではなく、ディスプレイは開いた状態で6.9インチ、リフレッシュレートは144Hzだ。
価格が安い代わりに犠牲になったものが3つある。最も分かりやすい違いは、カバーディスプレイのサイズ(3.6インチではなく1.5インチ)で、それでもタッチ操作はできる。
6400万画素のメインカメラも、センサーがrazr+より小型なため、低照度撮影の性能と全体的な細部の表現の点で差があるかもしれない。また、razrが搭載しているのはQualcommの「Snapdragon 7 Gen 1」チップなので、客観的に見て、razr+のSnapdragon 8+ Gen 1よりも性能が劣る。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス