「ChatGPT」「Bing」「Bard」を比較--最も優れたAIチャットボットは?

Imad Khan (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年04月18日 07時30分

 「ChatGPT」が2022年11月に公開されたとき、人工知能(AI)エンジンを無料で一般の人々に提供したことで、瞬く間に大きな注目を集めた。

 従来の検索エンジンが、入力された質問に最も近い内容のウェブサイト群のリンクを提示するのに対し、ChatGPTは、大量のデータセットに目を通したうえで、大規模言語モデル(LLM)を使用して、人間らしい文章を生成することで、ユーザーの質問に答える。ChatGPTについて、オートコンプリート機能を大幅に強化したものと説明する人もいる。

 Microsoftの「Bing」は、ここ最近の検索市場で3%未満のシェアしか獲得できていないが、ChatGPTをすぐに採用し、AIを検索に取り入れた。実際には、MicrosoftがOpenAIから「GPT」技術のライセンス供与を受けて、Bingに組み込んでいる。それ以来、Bingのトラフィックは16%近く増加している。

 とはいえ、すべてのAIチャットボットが同じように作られているわけではない。以下に示したテストでは、(「GPT-3.5」を使用する無料版ではなく)「GPT-4」を使用する有料版のChatGPTの回答と、検索エンジンBingに組み込まれたChatGPT、そして、Google独自のAIシステム「Bard」の回答を比較した。Bardは現在、招待制のベータ版の段階にあり、BingのAIチャットは無料だが、まず順番待ちリストに参加してアクセス権を得る必要がある。

主な違い

 BardとBing、ChatGPTはすべて、質問に対して人間のような回答を返すことを目指しているが、パフォーマンスはそれぞれ異なる。BingはChatGPTと同じ技術であるGPT-4を使用するが、テキストだけでなく画像も生成できる。Bardは「LaMDA」と呼ばれるGoogle独自のモデルを使用しており、多くの場合に、回答の文字数が比較的少ない。Googleの最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏によると、Bardは近い将来、より高度なデータセットである「PaLM」に移行する予定だという。これらのボットはどれも事実を誤認することがあるが、3つの中で最も信頼性が低かったのはBardだ。

 ChatGPTとBingはどちらも同じテクノロジーを利用しているが、両方で同じ質問を入力しても、異なる結果が返ってくる。その理由の1つは、生成系AIの性質にある。最も関連性の高いリンクを上位に表示することを目指す従来の検索と異なり、AIチャットボットはデータセットを探り、テキストを一から生成して、新しい回答を作成する。例えば、ケチャップを愛する「ピカチュウ」の気持ちについて詩を書いてほしい、とチャットボットに2回続けて頼むと、2回それぞれで異なる答えが返ってくる。ChatGPTとBingで同じ質問をすると、異なる答えが返ってくるもう1つの理由は、BingではGPT-4上に独自の手法が加えられていることにある。

 「当社は、OpenAIのモデルを使用して、その能力を最大限に活用する独自の方法を開発した」。Microsoftの広報担当者は、こう述べている。「われわれはこれらの機能と手法を総称して、『Prometheus』モデルと呼んでいる」

 Prometheusモデルは、Bingの検索インデックスをGPT-4と組み合わせて、最新の情報を利用できるようにする。これとは対照的に、ChatGPTのデータセットには、2021年までの情報しか含まれていない。さらに、Bingのユーザーは、回答のスタイルを「厳密」、「バランス」、「独創性」の3つのモードから選択できる。Microsoftの広報担当者は、Bingと比較したChatGPTの品質についてコメントすることを控えたが、OpenAIがGPT-4に改良を加えた場合、Bingもその恩恵を受けられると述べた。さらに、同広報担当者によると、Bingは、検索とチャット、Edgeブラウザーを統合できるように、Microsoftのスーパーコンピューティングテクノロジーである「Azure AI」も利用するという。

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