Castano氏の思い描く未来では、画面は単なる「アクセスポイント」にすぎず、私たちが身体に装着する無数のセンサー(アクセサリーや腕時計などの形態が考えられる)がコンピューティングを担う。
「ガラス板は、アクセスポイントにすぎない。処理はデバイスの外部で実行されるからだ」と同氏。「チップセットとモデムによってデバイスやエコシステムのすべての部分に負担をかける必要はない」
ただし、Castano氏とSnow氏は、Motorolaが特定の製品やコンセプトの開発に取り組んでいる可能性には言及しなかった。しかし、競合各社は、こうしたカテゴリーの一部に該当する新しいデバイスを近い将来に披露する見通しだ。
Bloombergによると、Appleは早ければ6月にも同社初の複合現実(MR)ヘッドセットを発表する可能性があるという。ただし、著名なアナリストのMing-Chi Kuo氏は先頃、大量生産が遅れている可能性があると述べている。サムスンとGoogle、Qualcommは2月に開催されたサムスンの「Unpacked」イベントでMRプラットフォームの共同開発で提携することを発表した。一方、9to5GoogleとWinFutureの報道によると、Googleは同社初の折りたたみ式「Pixel」スマートフォンを6月に発表する可能性があるという。
Counterpoint Researchによると、Appleとサムスンは世界スマートフォン市場で支配的な地位にあり、2022年第4四半期には、Appleが23%、サムスンが19%のシェアをそれぞれ占めていたという。Motorolaは、スマートフォンベンダーのトップ5には入っておらず、「その他」のカテゴリー(29%)にまとめられていた。
現在のところ、折りたたみ式スマホは、少なくともMotorolaの観点からすると、スマートフォンの今後の方向性を最も垣間見させてくれるものだ。特に、モバイルデバイスが財布や自動車の鍵に取って代わり始めていることを考えると、razrのような折りたたみ式デバイスが、スマートフォンの次の展開につながる可能性が高いとSnow氏は考えている。
「これをうまく形にすることができれば、主流のフォームファクターとして、現在のスマートフォンに取って代わる可能性が大いにある」(同氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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