2020年にクラムシェル型の「Razr」で強い印象を残したMotorolaが、バルセロナで開催されている今回のMobile World Congress(MWC)で、フレキシブルディスプレイを新たな高みへと押し上げた。同社が披露した巻き取り式スマートフォンのコンセプト機は、本体の下部でディスプレイを巻き取るようになっている。巻き取り式ディスプレイは自動的に伸展して大きなディスプレイになったり、本体の裏側で便利なセカンドスクリーンを提供したりする。
実際に手に取ってみると、概念実証機とはいえ実際に動作させることができた。側面のボタンを2度押しすると、ディスプレイが本体の上端から伸びて16:9の大画面になる。再び2度押しすると、ディスプレイは静かにスライドして元に戻る。
一部のアプリでは、ディスプレイが自動的に切り替わる。「YouTube」で動画を視聴中に端末を横向きにすると、YouTubeアプリが自動的に向きを変えるのに合わせてディスプレイが伸展し、見たいコンテンツに集中しやすい大画面になる。
筆者が体験したデモではそのほか、メールのスワイプ時にはディスプレイが収納されたままだったのが、「Compose」(作成)をタップするとディスプレイが伸展し、キーボードのためのスペースが確保された。
収納時のディスプレイは本体の背面に巻き取られており、セカンドディスプレイとして機能する。そちらで天気や通知などの情報を確認することが可能だ。カメラを起動すると、背面ディスプレイはセルフィー撮影のためのビューファインダーになる。
Motorolaは、このスマートフォンが実際に発売されるか、また発売された場合の価格について明らかにしていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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