「アイドルマスター」5ブランド合同東京ドームライブで見た“出会えてよかったと感じるステージ” - (page 3)

　DAY2も、冒頭は各ブランドによる楽曲をメドレー形式で披露。この日は、新しいブランドから順に歌う形となり、シャイニーカラーズによる「シャイノグラフィ」からスタート。SideMの「Growing Smiles！」、ミリオンライブ！の「Flyers!!!」、シンデレラガールズの「BEYOND THE STARLIGHT」、765プロオールスターズの「Happy!」を歌い繋ぐ。「Flyers!!!」では、ミリシタのMVを再現するように、センターステージに3人が登場してから、残りのメンバーも登場するといった演出も行われた。

　シンデレラガールズのメンバーたちが登場し自己紹介するなかでは、原さんがリアクションの歓声があることに興奮したり、プロ野球好きで知られる松嵜さんが東京ドームに立てたことの喜びを露わにするなど、それぞれが個性的な挨拶を行っていた。

　合同ライブらしさが詰まったブロックが本格展開される皮切りとなったのは、中村繪里子さん、今井さん、長谷川さんによる、シャイニーカラーズ楽曲の「ヒカリのdestination」。オリジナルを歌うユニット「イルミネーションスターズ」はシャイニーカラーズのセンターユニットであり、それを765プロの中心的存在である3人がカバーする形に。楽曲が持つきらめきに、3人が培ってきた表現力が加わって、一層強いきらめきを放つものとなっていた。

　続いては、miroir（立花さん、長江さん）による「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」。2人が息の合ったパフォーマンスを見せるなか、途中参加として下田さん、黒木さん、前川さんが登場。久川姉妹、双海姉妹、大崎姉妹といった双子アイドルが集結し、“6人”のパフォーマンスを展開。さらに、HappyHappyTwin（五十嵐さん、松嵜さん）による「あんきら!?狂騒曲」では、諸星きらりと双葉杏としての軽妙なやり取りを交えつつ歌うなかで、斉藤さん、渡部さん、F-LAGS（三瓶さん、比留間さん、浦尾さん）、イルミネーションスターズ（関根さん、峯田さん）、希水さんと4ブランドのメンバーが登場し、間奏ではそれぞれのブランド名や「アイマス」のコール＆レスポンスを行うなど、さらに賑やかさが増したステージとなった。

　アルストロメリア（黒木さん、前川さん、芝崎さん）は、「ラブ・ボナペティート」を披露。モニターにはさまざまなスイーツが映し出され、ポップなメロディーにのせて歌い進めるなかで、浅倉さん、釘宮さん、Café Parade（狩野さん、児玉さん、小林さん）が途中参加。スイーツでおもてなしするような空気感を生み出していた。そのままステージに残ったCafé Paradeは、「Pavé Étoiles」を歌う。独特な世界観と大人でオシャレな雰囲気を作り出しつつ、途中からはアンティーカ（礒部さん、菅沼さん、八巻さん、希水さん、結名さん）が参加。スクリーンには歌詞にもあるジェムストーンを映し出すなかで、その世界を拡張するようなステージを展開した。

　トロッコに乗ったシンデレラガールズが歌ったのは、シャイニーカラーズ楽曲の「太陽キッス」。オリジナルを歌う放課後クライマックスガールズのタオル曲でもあり、場内がオレンジ色に染まるなかで、メンバーも揃って手にしていたタオルを回していた。

　シャイニーカラーズのメンバーが登場して、それぞれに個性的な挨拶をするなかで、合同ライブの初参加や歓声が聞こえる喜びを語りつつ、ライブ前に行っているという円陣をステージ上でも実施し、プロデューサーさんとの一体感を高めていた。

　ここからは、DAY1でも行われた「FIVE STARS みんな元気メドレー!!!!!」のブロックとなり、最初に歌われたのは765プロ楽曲の「キラメキラリ（Long Intro Ver.）」。長年にわたって盛り上げ曲として定着している高槻やよいのソロ曲で、この曲とわかると会場中が輝くオレンジ色に染まる。仁後をはじめとして、松嵜さん、中村温姫さん、狩野さん、黒木さんという各ブランドの個性派アイドルも登場し、元気いっぱいなステージが展開された。

　765プロオールスターズ楽曲の「きゅんっ！ヴァンパイアガール」では、藍原さん、菅沼さん、芝崎さんが登場して歌う。可愛い雰囲気を出しつつも小悪魔的で魅惑の空間を作り上げていた。続けてのシンデレラガールズ楽曲「Treasure☆」では、F-LAGS（三瓶さん、比留間さん、浦尾さん）が登場。航海を描いた楽曲を、それぞれトリコロールカラーの旗を手にして“出航”。ピンチになったところで、セーラー風のユニット衣装である閃光☆HANABI団（駒形さん、浜崎さん、渡部さん、大関さん）が助けにきて途中参加。スクリーンにはF-LAGSと閃光☆HANABI団のロゴが描かれた船が航海を続けるなかで、マリンルックの2ユニットが歌い続けていた。

　今度は、SideM楽曲の「Study Equal Magic!」（長谷川さん、五十嵐さん、前川さん）に。元教師ユニット「S.E.M」による勉強をテーマにした楽曲で、よく寝ているイメージの強いメンバーが歌うというギャップの面白さが現れたもの。ライブではおなじみの「A」をイメージしたポーズ＆ダンスを、プロデューサーさんと一体となって行っている光景も壮観。最後にくたびれた表情を見せるのも“頑張った感”があるものだった。

　“勉強のあとは運動”ということで歌われたのは、ミリオンライブ！楽曲の「ココロ☆エクササイズ」（小市さん、斉藤さん、浜崎さん、FRAME（熊谷さん、濱さん、増元さん）、峯田さん、紫月さん）。FRAMEはそれぞれ警察官、消防士、自衛官の経歴を持つ元公務員ユニットで、肉体派の3人が揃っており、さらにサッカー好きの結城晴、野球好きの永吉昴、格闘技（プロレス）観戦が趣味の福田のり子、スポーツ万能な八宮めぐるに加えて、「ムキムキにちか～～」というセリフがあったり、「七草にちかムキムキ計画」を立てたことがある七草にちかが参加する形に。特に“腹筋！”“背筋！”“胸筋！”を、FRAMEの3人がそれぞれ力強くコールするところは、パワーを感じさせるところとなっていた。

　“運動のあとは食事”ということで、今度はシンデレラガールズ楽曲の「恋のHamburg♪」（大関さん、増元さん、礒部さん）。実家は中華料理屋で自らも料理が得意な佐竹美奈子に、実家は定食屋で同じく料理が得意な月岡恋鐘に加え、料理が趣味でよくハンバーグをふるまうという信玄誠司という組み合わせに。冒頭では増元さんが誠司として「ハンバーーーーーグ！」と高らかに声をあげたのはじめ、3人がフライ返しを手にしながら歌い、家庭的な雰囲気を作り出していた。

　シャイニーカラーズ楽曲の「学祭革命夜明け前」（沼倉さん、河瀬さん、中村温姫さん、児玉さん、小林さん）では、賑やかさを押し出した楽曲で、個性派なアイドルが元気に歌い、お祭り感のあるものとなっていた。そしてトロッコにシャイニーカラーズのメンバーが乗り、歌ったのは765プロ楽曲の「虹色ミラクル」。劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」のエンディング曲ということもさることながら、シャイニーカラーズには7ユニットが存在し、それぞれの色を持っていているだけに、この曲を歌うということは感慨深さも感じさせるものだった。

　SideMのメンバーが登場し、児玉さんが“ケーキ＆レスポンス”という、プロデューサーさんが一番食べたいケーキをコールするという独特なコール＆レスポンスを行ったり、比留間さんが一希のキャストとなってからは初めて歓声を聞くステージとなったことから、歓声を浴びるようなポーズを決めたりと、こちらでも個性的な自己紹介が行われていた。