Suica「2万円の壁」の行方は--QRやクレカ乗車などの『ライバル出現』でも続く進化を考察

 交通サービスやモバイル決済の分野において人気のトピックが「Suica」だ。JR東日本が提供する、主に首都圏を対象としたサービスではあるが、以下に並べる理由により、わりと「メイド・イン・ジャパン」を象徴するようなサービスであることが人気の秘密なのではないかと推察している。

  • 世界でもトップクラスの1日あたり350万人以上の新宿駅の乗降客を捌く処理能力
  • 手軽に使えて、iPhoneでは世界で販売されるどのモデルでも『モバイルSuica』を利用可能
  • FeliCaは“ほぼ”日本の独自技術で、海外で一般的なType-A/Bと相乗りできない


 こうしたSuicaだが、先日はJR東日本がQRコード改札の2024年春からの順次導入を発表し、先行テストを兼ねて代々木駅に新システムに準拠した改札機を設置している。

[JR代々木駅に設置されたQRコード対応の改札機(写真提供:JR東日本)
JR代々木駅に設置されたQRコード対応の改札機(写真提供:JR東日本)

 また、Suicaを含む全国で相互利用が可能な交通系ICカード、通称「10カード」に代わる新しい決済と改札手段としてクレジット/デビットカード(EMVカード)による「オープンループ」乗車が広がっている。

 鉄道事業者として先行導入した大阪の南海電鉄は実証実験を拡大し、2023年以降に泉北鉄道を含む同社系列の全駅を実験の対象とすることを発表している。実質的には、実証実験の枠を越えてクレジットカードの“タッチ”のみで同社の鉄道が利用可能になるというわけだ。

 九州エリアのJRや私鉄なども実証実験を開始しているほか、これまで10カード未対応だった都市交通やバス路線でも「オープンループ」に対応する事例が増えており、「Suicaは今後どうなるの?」と疑問を感じている方は少なくないかもしれない。

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