Twitterは、競合するソーシャルネットワークを宣伝することを目的に作成されたアカウントを禁止する方針を明らかにした。同社は数日前に、「Mastodon」への参加をユーザーに呼びかけるアカウントを停止していた。
「Twitter上で特定のソーシャルメディアプラットフォームを無料で宣伝することを今後禁止する」と、同社は米国時間12月18日、ツイートした。「具体的には、他のソーシャルメディアプラットフォームを宣伝することだけを目的に作成されたアカウントと、Facebook、Instagram、Mastodon、Truth Social、Tribel、Nostr、Postの各プラットフォームのリンクまたはユーザー名を含むコンテンツを削除する」(Twitter)
Specifically, we will remove accounts created solely for the purpose of promoting other social platforms and content that contains links or usernames for the following platforms: Facebook, Instagram, Mastodon, Truth Social, Tribel, Nostr and Post.
— Twitter Support (@TwitterSupport) December 18, 2022
同社は、この新しいポリシーは他のプラットフォームのコンテンツをクロス投稿することを禁止するものではないと続けている。
「@JoinMastodon」というアカウントに15日、Twitterの規則に違反したため停止されているというメッセージが表示された後、同社は、Mastodonへのリンクに干渉し始めた。Twitter上のMastodonへのリンクをクリックすると、そのリンクは「スパムまたは安全でない可能性」があるという警告が表示される。
Twitterは、Elon Musk氏が10月27日に同社の買収を完了して以来、やや混乱した状態にある。同氏が最高経営責任者(CEO)に就任したわずか数日後に、約半数の従業員が解雇され、直後に提供開始された「青色チェックマーク」が付与される有料サービス「Twitter Blue」は、荒らし行為や偽の「認証済み」アカウントが急増する事態につながった。
同社は15日、The New York Times、The Washington Post、CNNを含む、複数のジャーナリストのアカウントも、規則に違反したとして停止した。その前日には、一般公開されている飛行情報を使用して、Musk氏のものを含むプライベートジェットの位置を追跡していた、25件を超えるTwitterアカウントを停止していた。
今回の新しいポリシーの背景には、多くのユーザーがTwitterを離れ、非中央集権的なソーシャルネットワークであるMastodonに流れていることがある。Musk氏がTwitterの買収を完了した直後の2週間で、Mastodonは100万人の新規ユーザーを獲得したと、同SNS創設者のEugen Rochko氏は述べていた。それでもMastodonの合計アクティブユーザー数は約160万人で、Twitterの2億3800万人と比べるとほんのわずかだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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