Microsoftの幹部らが、ニュース、検索、ショッピング、メッセージングなどのサービスを1つのアプリに統合することで広告などの事業分野を強化する、「スーパーアプリ」の開発を検討中だと報じられている。
同社幹部らの狙いは、こうしたアプリが、広告事業の成長を促すことに加え、検索エンジン「Bing」を強化し、「Teams」やモバイルサービスなどMicrosoftの各種ツールにユーザーを誘導する助けになることだという。The Informationがこの件について直接知る複数の関係筋の話として、米国時間12月6日に報じた。
AppleやGoogleはそれぞれのモバイルOSのユーザー向けにアプリストアを運営しているが、Microsoftには今のところ同様のものがない。しかし、BingなどMicrosoftのサービスに呼び込むユーザーを増やすオールインワンアプリがあれば、モバイル検索だけでなく、消費者向けサービスの市場でも、AppleやGoogleに対する競争力の強化に役立つ可能性がある。
Microsoftからそのようなアプリをリリースするとの公式発表はないが、今回の報道は、同社の幹部らが、中国でテンセントの「WeChat」アプリが展開していることや、Elon Musk氏がTwitterの買収成立前にほのめかしていたことを実現したいとの野心を抱いていることを示唆している。Musk氏は10月、Twitterの買収は「万能アプリ『X』の構築を加速させる」と述べていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス