この1カ月ほどで、これまでTwitterを利用してきた多くのユーザーが同SNSを離れて別のソーシャルメディアプラットフォームを試そうと考える理由がだいぶ積もってきた。
Elon Musk氏がTwitterを買収したことをきっかけに、ソーシャルメディアの世界は大荒れの様相を呈している。同氏は、Twitterに投票を投稿したうえで、凍結されていたDonald Trump前米大統領のアカウントを復活させた(ただし、前大統領はまだこのアカウントを使っていない)。そのほか、Kanye West氏、Jordan Peterson氏、Andrew Tate氏もTwitterに復帰している。いずれも、ある時点でTwitterから一時的に締め出されたか完全凍結を受けていたアカウントだ。
だが、Musk氏は、Twitter従業員のおよそ半分を解雇するという行動もとっており、多くの人から、Twitterは今後本当に沈んでいく一方なのだろうか、という憶測が飛び交う事態になっている。
こうしたすべての要因を踏まえ、Twitterに代わるサービスに移る人が増えている。中でも有力なのは「Mastodon」だが、最近大きな注目を集めているのが、「Hive Social」だ。
Hive Socialは、モバイル専用のソーシャルメディアアプリだ。見かけも操作感も、Twitterによく似ている。他のユーザーをフォローできるし、相手が自分をフォローすることもできる。人の投稿に「いいね」もできるし、人の投稿の「リツイート」もできる(ひとまずここではそう呼んだが、Hive Socialでは「repost」と呼んでいる)。
Hive Socialは、Mastodonなど他の乗り換え候補より分かりやすいが、他にも違いはいくつかある。
大きな違いの1つは、タイムラインだろう。Twitterのタイムラインは、次々と複雑な要素が増え、アルゴリズムで生成されるようになっているが、Hive Socialは単純な時系列のフィードを採用している。素晴らしいことだ。認証済みユーザーを表す青いチェックマークもないし、プロモーションされている投稿を優先するような機能もない。
もう1つの違いは、デスクトップクライアントがないことだ。少なくとも今のところ、Hive Socialはモバイルアプリのみで、この点は惜しい。
ある程度のカスタマイズ機能もある。自分を表す代名詞を選ぶこともできるし、趣味に合うのであれば、自分の星座の記号も表示できる。筆者は特に占星術に興味はないのだが、今は試しに表示している。そのほか、Spotifyのアカウントをひも付けておいて、自分のプロフィールを見る人がいたら音楽を再生するという変わったオプションもある。「MySpace」の再来だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス