音質への評価は主観的なものかもしれないが、第2世代では実際に前世代から強化されているように感じる。比較的新しい第3世代のAirPodsを含むすべてのAirPodsラインアップの中で、音が最も洗練されているように筆者には聞こえる。
低音がより強調されて解像度も上がっているが、バランスが取れているので、ほかのいくつかのワイヤレスイヤホンのように、中音域や高音の細部を聞き取るために音量を上げる必要性は感じない。とはいえ、ユーザーによる調整が可能なイコライザーを設定アプリから利用できるようにしてほしいところだ。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)も強化されている。筆者は、ANCが実際にこれほど大きな違いを生むとは思っていなかった。ANCを使用したどの状況でも、初代モデルより改善されていることは明らかだった。ビーチでの通話中に使用したときも、波の音を効果的に抑えてくれた。
適応型外部音取り込みモードは、相変わらず手品のようだ。85デシベル以上の外部音を低減することができ、散歩やランニングのときに役に立つ。ちなみに筆者は、散歩やランニングをするとき、周りの音が聞こえるように外部音取り込みモードを利用している。トラックの騒音や建設現場のような激しい音を快適なレベルまで低減してくれるが、その効果をもう少し弱めてもらえると嬉しい。この機能はしばしば突然有効になるため、知らずに誤ってANCをオンにしてしまったように感じることもある。
全体的なリスニング時間に関して言えば、バッテリー持続時間は初代モデルよりも長い。外部音取り込みモードを使用して、中程度の音量で音楽を聴いた場合、持続時間は平均で5時間半~6時間だったが、ANCを使用すると、もう少し短くなった。Apple Watchの充電器を使用してケースを充電できるようになったことも気に入っている。
AirPods Pro(第2世代)はほぼ完璧な製品だが、今後追加してほしい機能もいくつかある。具体的には、今後のアップデートでハイレゾオーディオの再生機能が追加されることを期待している。何と言っても、初代AirPods Proでは、発売から1年後に、空間オーディオが魔法のようにサポートされたからだ。
同時に2台のデバイスと同期できる真のマルチポイント接続機能も、搭載されれば、利便性が向上するだろう。同一のApple IDにサインインしているデバイスを手早く切り替える機能がすでに提供されているが、ほとんどの場合、何の問題もなく動作する。しかし、マルチポイント接続機能が搭載されれば、私物のデバイスと自分のApple IDにログインできない仕事用デバイスを切り替えたいときに便利だろう。
AirPods Pro(第2世代)の使い心地は、これまでのAirPodsのなかで最も洗練されたものであり、幸いなことに、価格も初代モデルとそれほど変わらない。「iPhone」や「iPad」「Mac」に最適なイヤホンを探しているのなら、見逃すべきではないだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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