249ドル(日本では3万9800円)の「AirPods Pro(第2世代)」は、見た目こそ初代モデルとほぼ同じではあるが、重要なアップグレードが多数施されており、これまでで最も洗練された「AirPods」に仕上がっている。音質とバッテリー持続時間が強化されているほか、デザインの刷新により、装着したときのフィット感も向上した。筆者は2カ月前から、同製品で、さまざまなジャンルの音楽を聴いたり、「Zoom」や通話をしたりしてきたが、初代モデルよりもはるかに気に入っていることに自分でも驚きを感じる。第2世代モデルも完璧ではないものの、その域にかなり近づいている。Appleのデバイスに最適なイヤホンを探している人にとっては、特にそうだ。
初代のAirPods Proに抱いていた筆者の不満の1つは、フィット感だ。筆者のように、耳が特に小さい人の場合、一番小さいシリコン製イヤーピースを装着しても、少し時間が経つと、耳の穴から出てきてしまう。筆者は他社製のフォームタイプのイヤーピースを使用することでこの問題を解決したが、余計な費用がかかってしまった。サイズによっては、充電ケースに収める際にも、さらに調整が必要になることもある。
第2世代モデルでは、新たに加わったXSサイズのイヤーピースが同梱されている。これまでのものよりも筆者の耳にぴったりフィットするので、散歩やランニング、エクササイズのときも、耳から落ちないだろうかと心配することなく装着できるようになった。
ちなみに、フィット感だけを理由に、初代AirPods Proからアップグレードする気にはなれないという人は、大金を投じなくてもいい。XSサイズのイヤーピースは初代AirPods Proにも装着できるうえ、2組7.99ドル(1250円)で販売されている。次は、耳が非常に大きい人のために、XLサイズが追加されることを願っている。
多くのAirPodsユーザーが軸部分で音量を調節できる機能を要望していたが、第2世代モデルはその要望に応えている。しかし、イヤホンが自分の耳にどのように装着されているのかを考えて、指を正確な位置に置くことが重要だ。軸自体ではなく、フォースセンサーをスワイプするよう注意しなければならない。体に覚えこませるには、時間がかかる。
ただし、指を正確な位置に置けるようになれば、軸部分のコントロールは正確で、応答性も優れている。音量の増減を知らせるクリック音が耳の中で鳴るのは、ありがたい。第2世代モデルを2カ月間日常的に使用してきた筆者だが、驚いたことに、初代モデルのときと同様、今でもスマートフォンや「Apple Watch」の「Digital Crown」を使って音量を調節する癖がある。
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