Googleは米国時間9月29日、クラウドゲームサービス「Stadia」の提供を2023年1月18日に終了すると発表した。ユーザーが「Google Store」で購入したStadia用ハードウェア、Stadiaストアで購入したゲームおよびアドオンコンテンツについては、すべて返金するという。
同社はこの返金の大半を1月中旬までに完了する計画だ。
Stadia担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのPhil Harrison氏は発表の中で、「Google Play」や「YouTube」配信を通して、Googleがゲームに取り組んできたと説明し、次のように続けた。
「数年前、消費者向けゲームサービスのStadiaも提供開始した。消費者向け配信ゲームに対するStadiaのアプローチは、強力な技術基盤の上に構築されていたが、われわれが期待していたほどの支持がユーザーから得られなかったため、Stadia配信サービスの段階的廃止を開始するという難しい決断に至った」
Stadiaチームの多くのメンバーは、社内の別の部署に異動するという。
Stadiaは2019年11月に提供が始まったが、評価は二分していた。
米CNETのScott Stein記者は当時、自身のレビューで「Googleが(Stadiaを)YouTubeと連携させる方法を見つけ、競争力のあるスケールの大きい独自のゲームを開発するまでは、このサービスは時間を費やすに値しない」としていた。
いくつかの確かなゲームをライブラリーに取り揃えていたにもかかわらず、Stadiaは進化できなかった。Googleは、2021年に社内開発スタジオを解体し、ゲームに対する同社の取り組みがStadiaから離れていることをうかがわせていた。
Stadiaには、競合するクラウドゲームサービスも多く、「Xbox」や「PlayStation」のほか、NVIDIAやAmazonも類似のサービスを提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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