神山まるごと高専の奨学金、新たにソフトバンクやソニーらが支援--各10億円を拠出

 2023年4月に開校予定の神山まるごと高等専門学校(神山学園)は9月6日、奨学金基金と長期的な寄付によって学費の無償化を実現する「スカラーシップパートナー」について、新たにソフトバンク、ソニー、セプテーニ・ホールディングス、ミクシィと、ミクシィ創業者で取締役ファウンダーの笠原健治氏が参画したと発表した。

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 今回の拠出により、同校が計画するスカラーシップパートナーへの参画企業は、6社になった。

 参画を発表したソフトバンク、ソニー、セプテーニ・ホールディングスは、それぞれ「一般社団法人神山まるごと奨学金基金」へと10億円を拠出。ミクシィおよび笠原氏もそれぞれ独自に拠出し、合計10億円を拠出する。

 加えてソフトバンクは、DXや起業家育成、スタートアップ支援、プログラミング教育などに関する知見やノウハウを生かしながら、インキュベーションプログラムやSDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みの一環として実施しているテクノロジーを活用した教育プログラムの提供などを計画する。通信サービスやICT(情報通信技術)ソリューションの提供などを通して、充実した教育環境の実現にも取り組むとしている。

 セプテーニ・ホールディングスは、学生とのコラボレーションにより、共同研究や新規事業の創造に取り組む。また、神山まるごと高専全体に対して、HR領域を中心に事業面、人材面での支援を予定している。

 ミクシィおよび笠原健治氏の奨学金を受ける学生については、共同研究や課外活動を行う予定。

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 同校は、19年ぶりに新設される国内58校目の高等専門学校(高専)。入学定員は1学年40人、修業年限は5年で、全寮制となっている。

 徳島県名西郡神山町に設置され、設立学科はデザイン・エンジニアリング学科のみ。「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の土台としながら、神山という地に根差し、社会を動かす人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指すという。

 同校は、奨学金基金と長期的な寄付で年間200万円の学費の無償化を目指す「スカラーシップパートナー」構想を1月に発表。3月にスキームを発表し、参画企業を募っていた。

 スカラーシップパートナーは、企業名を冠した奨学金を受け取る奨学生を各学年に4人ずつ輩する出。それら学生と企業により、共同研究や新規事業の創造などに取り組むという。

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 6月27日には、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とデロイト トーマツ コンサルティングがスカラーシップパートナーに参画を表明。CTCは、同基金への10億円拠出を決定。デロイト トーマツ コンサルティングについては、企業版ふるさと納税を活用した長期的な寄付に関する契約を締結し、2022年から10年間にわたり、年間5000万円の寄付を決定している。

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