バッテリー持続時間に関しては、5000mAhの大容量バッテリーを搭載するGalaxy A53が最高のパフォーマンスを発揮するのではないか、と筆者は予想していた。Galaxy A53のバッテリーは、Pixel 6a(標準4410mAh)またはNothing Phone (1)(4500mAh)よりも大容量だ。しかし、筆者のテストでは、Pixel 6aがわずかな差で他の2機種を上回った。
画面を最大輝度に設定して、Wi-Fi経由でYouTube動画を1時間ストリーミングすると、Pixel 6aのバッテリー残量は100%から98%に低下した。Nothing Phone (1)は95%に、Galaxy A53は94%にそれぞれ低下した。2時間後、Pixel 6aは92%に、Nothing Phone (1)は90%に、Galaxy A53は89%にそれぞれ低下した。
確かに、Pixel 6aは、厳密に言えばこのテストで最高の結果を出したが、他の機種との差は数%に過ぎないので、それほど重要ではない。どの機種も堅実なパフォーマンスを発揮した。このテストでも、日常的な使用でも、バッテリーの持続時間は、スマートフォンにどれだけの負荷をかけるかによって決まる。
慎重に使用すれば、どの機種も1日は持続するはずだ。また、どの機種も毎晩、フル充電した方がいいだろう。
すべての機種がOSとして「Android 12」を搭載しているが、ユーザー体験にはいくつかの顕著な違いがある。Pixel 6aでは、純粋なGoogle製バージョンのAndroid12を利用できる。これは、筆者がPixel 6とPixel 6 Proをしばらく使用して体験した、クリーンですっきりとしたOSだ。Nothing Phone (1)には、さまざまな色やフォント、背景を含む視覚的なスキンがあるが、小ざっぱりとしていて無駄なものがないので、スムーズかつシンプルな操作が実現している。
Galaxy A53には、すぐにいら立ちを覚えた。Booking.comやTikTok、Nextdoorのアプリ、サムスン独自のアプリおよびストアなど、さまざまなアプリがプリインストールされていたからだ。これらのアプリのせいで、Galaxy A53は、自分のアプリをインストールし始める前から、取っ散らかっているように感じられる。例えば、Googleとサムスンの、異なる2つのメッセージングアプリがあるため、「Android」を初めて使うユーザーは、Galaxy A53について、他のスマートフォンよりも分かりにくいと感じるかもしれない。
ただし、Galaxy A53には、他の2機種にはない魅力的な機能もある。拡張可能なストレージだ。Pixel 6aは128GBのストレージ、Nothing Phone (1)は最大256GBのストレージをそれぞれ備えるが、Galaxy A53は128GBのストレージに加えて、microSDカードスロットも搭載するので、最大1TBをサポートできる。そのため、写真や動画を頻繁に撮影する人や、多くのメディアファイルをスマートフォンにローカルに保存して、インターネット接続のない環境で楽しみたい人にとっては、Galaxy A53が最適な選択肢だろう。
派手なライトが気にならないとすれば、Nothing Phone (1)のユニークなデザインは優れていることは確かだ。また、休暇中に広角レンズで写真を撮るのが大好きな人、あるいは米国に住んでいてそもそも購入が難しい人は他の機種に目を向けるべきだ。
Galaxy A53は米CNETが実施したパフォーマンステストで素晴らしい実力を発揮したが、一貫してトップに立っているのはPixel 6aだった。プロセッサーのパフォーマンスが向上し、両面のカメラからより良い写真が撮れる。Google純正のAndroidインターフェースは操作しやすく、使用中はより高価なデバイスのようにさえ感じさせる。
Galaxy A53の方がディスプレイサイズが大きく、拡張可能なストレージは、多くのメディアを保存したい場合の明確な利点だが、全体としては、最高のコストパフォーマンスを提供するのはPixel 6aだといえる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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