Googleは米国時間8月8日、スピーカーメーカーのSonosを特許侵害で提訴した。カリフォルニア州連邦地方裁判所に提出した2件の訴状の中で、Sonosの最新音声アシスタント技術が「Googleアシスタント」に関連する7件の特許を侵害していると訴えている。
Sonosは6月、独自の音声アシスタントをリリースし、顧客が「Hey Sonos」で始まる音声コマンドを使ってスピーカーを操作できるようにした。
Googleは訴状の中で、世界中のユーザーに自社技術を提供しており、「Googleアシスタントのソフトウェアを何年も前からSonosに提供してもいる」と述べた。さらに、Googleは長年にわたってSonosのエンジニアらと協力して、「Sonosの製品における音声認識および音声駆動のデバイス制御の実装」に取り組んできたとしている。
Googleは、損害賠償(金額は未提示)と、Sonosの侵害を停止する差止命令を求めている。
今回の訴訟の背景として、かつて提携関係にあった両社の長い法的争いがある。米国際貿易委員会(ITC)は1月、Sonosが保有する5件の特許をGoogleが侵害したとの最終判断を下した。これを受けて、Googleは自社のスマートスピーカーの設定と制御の方法を変更した。
Sonosの最高法務責任者(CLO)であるEddie Lazarus氏は米CNETに対し、「Googleは以前、世界各地で当社を提訴し、決着がついた全ての訴訟でSonosが勝訴した」と述べ、今回の新たな訴訟については「Googleの独占的慣行に異議を唱えたSonosに報復するための脅迫戦略」であり、「成功することはない」とした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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