Googleは人気のスマートフォン「Pixel 6」シリーズの後継機種として、新たに「Pixel 7」シリーズを投入する。同社は5月の年次開発者会議「Google I/O 2022」でPixel 7と「Pixel 7 Pro」を披露し、次期フラグシップモデルに対する市場の期待を高めた。Google I/Oでの発表によると、どちらの機種も2022年秋頃に発売され、独自チップ「Google Tensor」の最新バージョンと「Android 13」を搭載する。デザインは「Pixel 6」を基本に、より洗練されたものとなる予定だ。
今のところ、それ以外のことはほとんど分かっていない。秋の製品発表イベントで詳細が明らかになるまで、何とか未知の部分を埋めようとさまざまなうわさが飛び交っている。この記事では、現時点で確認できた情報や信頼できるうわさを紹介する。
Googleは初代Pixel以降、フラッグシップモデルを10月に発表・発売している(厳密には、2020年9月末に発表された「Pixel 5」を除くすべて)。サプライチェーンの混乱が悪化するといったマクロ要因が発生しない限り、Pixel 7は10月に発売されるとみて間違いないだろう。リーク情報で知られるJon Prosser氏は、Pixel 7とPixel 7 Proはスマートウォッチ「Pixel Watch」とともに、10月に発売されるとツイートしている。
TensorはGoogle独自のプロセッサーだ。Pixel 6シリーズで初めて採用され、来るPixel 7シリーズにも搭載される。Googleは5月に、第2世代のTensorチップセットを搭載することを発表した。このこと自体は意外ではない。莫大な資金と労力がかかるチップセット開発に乗り出したのだから、その成果を自社のスマートフォンに活用しない理由はない。
自社製チップを採用したことで、Pixel 6にはそれまでのPixelモデルにはない機能が追加された。カメラ周りで言えば、撮影した写真から不要な部分を削除する「消しゴムマジック」、肌の色を正確に表現する「リアルトーン」などだ。第2世代のTensorチップについては、まだ分かっていないことが多いが、初代と同様に機械学習を活用した改善が期待できそうだ。
2021年に発売されたPixel 6では、それまでの5世代とは一線を画すデザインが採用された。Pixel 7は、Pixel 6の美しい外観をさらに洗練させたものとなるが、前回ほど思い切ったデザイン変更は行われていない。Pixel 6は、端末上部に大胆に配置された黒いカメラバーが目を引いたが、Pixel 7ではカメラバーの素材が再生アルミニウムに変更され、(黒いバーが端末の両端で唐突に途切れていたPixel 6シリーズと異なり)サイド部分もフレームと一体化しているため、レンズを格納しているカットアウトが目立つ。
Googleが5月に公開した画像を見ると、Pixel 7には薬のカプセルのような楕円形のカットアウトが追加されるようだ。Pixel 7 Proの場合は、パンチホール型と楕円形のカットアウトが、ちょうど横向きの感嘆符のように並び、ここに3つのレンズが格納される。
公式情報によると、Pixel 7 Proの背面カメラはPixel 6 Proと同様にトリプルレンズ、Pixel 7は標準モデルのPixel 6と同様にデュアルレンズとなる見込みだ。カメラに関しては、これ以上のことは分かってない。しかしGoogleが公開した写真を見る限り、Pixel 7 Proでは標準の広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズという現在のカメラ構成が維持されるようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」