Googleは米国時間1月6日に発行された米国際貿易委員会(ITC)の禁止措置を受けて、スマートスピーカーの設定と制御方法を変更する。ITCの判事は2021年8月、GoogleがSonosの特許5件を侵害したとの仮裁定を下しており、ITCは今回、これを承認する最終判断を下した。
Googleは6日にコミュニティーブログへの投稿で変更の概要を説明し、「『Googleアシスタント』を使った音声操作や『Nest Hub』のディスプレイ上での直接操作によって、『スピーカーグループ』機能を使って『Google Home』アプリの音量調節をしている」ユーザーは影響を受ける可能性があるとした。
今後、スピーカーグループの音量を調整する際は、各スピーカーの音量を個別に変更しなければならず、グループとしての音量調整はできない。また、スマートフォンの音量ボタンを使用してスピーカーグループの音量を変更することもできなくなる。
グループスピーカーを使用すると、自宅全体のオーディオ体験をつくりあげることができる。「下の階のスピーカーで音楽を再生」などのメッセージをGoogleアシスタントに要求すれば機能する。しかし、音声コマンドでまとめて音量調節ができず、グループ化したスピーカーでも個別に音量を調節しなければならないというのはかなり面倒だ。
Googleの担当者は、「本日の決定には同意できないが、修正した設計をITCが承認したことには感謝しており、製品を輸入または販売する能力への影響はない見込みだ」と述べ、「当社はさらなる見直しを求め、当社のパートナーシップと知的財産に関するSonosの根拠のない主張に対し防御を継続していく」と続けた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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