我が子の日常をSNSでシェアする「シェアレント」--児童労働や心身の危険への批判も - (page 6)

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2022年08月17日 07時30分

 インフルエンサー一家であるLaBrant家は2019年、6歳の娘のEverleighちゃんにエイプリルフールの冗談を仕掛けた後、公の場で謝罪することを余儀なくされた。LaBrant家はEverleighちゃんの愛犬を手放す演技をし、Everleighちゃんは動画の中でずっと泣いていたのだ。それを見た多くの視聴者は、両親であるSavさんとColeさんがEverleighちゃんに不必要な苦痛を与えたと感じた。

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提供:Jim Spellman/WireImage

 この数カ月間、子どもが取り乱したときに落ち着かせる方法を実演するために、その様子を撮影した親たちが、Redditの子育てに関する「Subreddit」で怒りを買っている。子どもたちが最も弱っている瞬間を撮影して投稿するのは、子どものプライバシーの権利を尊重しておらず、ひどいことだと批判者たちは論じている。

プライバシーを重視した子育て

 子どものプライバシーの断固たる支持者も、自分の子どものかわいらしさや才能を世界に共有したいという親の本能を知っているし、理解している。「大抵、自分の子どもというものは、自分たちが最も誇りに思い、最も心を躍らせるものだ」とAdamsさん。「子どもを自慢したいと思ったり、誇りに思ったりするのは、当たり前のことだ」

 Adamsさんが2年前にアカウントを開設したとき、自分の考え方は極端だとみなされることが多かったという。だが、徐々にAdamsさんの懸念に共感し、賛同する人は増えているようだ。ほとんどの人は「普通の親」であり、自分の子どもをさまざまなリスクにさらしているという認識が甘いだけだが、中には「商業的シェアレント」もいる。

 意見が一致しない部分はあるものの、ソーシャルメディアで大きな影響力を持つ子どもの親たち(Adamsさんは特定の人を批判しているわけではない)とAdamsさんが個人的に交わした会話は、理性的で建設的なものだった。「その会話によって、より多くの親がこうした実態に気づいてくれることを願っている。率直に言って、これは大規模な社会実験に過ぎないからだ。そして、私たちの子どもたちがその実験対象になっている。良い考えだとは思えない」(Adamsさん)

 Barkmanさんにとって、自分の息子に関するコンテンツを共有しなくなったことは、「驚くほど簡単で、非常に有益」だったという。Barkmanさんは、以前よりも今目の前で起きていることを大切にするようになり、自分のために残しておきたい思い出をとっておくことだけに専念するようになった。

 「母親業に没頭しているとき、自分にはそれしかできないと感じることもある。だから、自分の子どものコンテンツを過度に共有してしまう人のことは、よく理解できる。SNSでの共有は、私たちのアイデンティティーや心の非常に大きな部分を占めている」(Barkmanさん)

 しかし、Barkmanさんは、このSNSでの実態を認識している。つまり、誰が自分のコンテンツを見ているのか分からず、テクノロジープラットフォームに、息子を守ってくれることは期待できないということだ。「私たちは、生活のすべてがオンラインで公開される、そんな世代の子どもたちを育てている。ソーシャルメディアは歴史が浅いので、そうした現実が子どもたちに及ぼす影響に関するデータは、あまりない」とBarkmanさん。「私は、慎重に行動し、息子のプライバシーを尊重する方が気持ちがいい。そうすれば、息子が成長したとき、世界からどのように見られたいのかを自分で決められるからだ」

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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