Facebook、指にフィードバックするAR/VR用ハンドコントローラーで特許取得

 拡張現実(AR)や仮想現実(VR)に対応したコンテンツでは、映像や音以外の情報をユーザーに与えられると、没入感や利便性を高められる。たとえば、触覚フィードバック機能を備えるベスト「Hardlight」「TactSuit」やスーツ「Teslasuit」、風を感じられるゴーグル用アクセサリー「ZephVR」などがそういった試みの例だ。

 これに対し、Facebook Technologiesは手の指に力を加えるフィードバック機能付きコントローラーを考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月7日に「HANDHELD CONTROLLERS AND ARTIFICIAL-REALITY SYSTEMS」(特許番号「US 11,353,966 B1」)として登録された。出願日は2019年12月23日。

登録されたFacebook Technologiesの特許(出典:USPTO)
登録されたFacebook Technologiesの特許(出典:USPTO)

 この特許は、ハンドヘルド型のコントローラーにおいて、指に力を加えるための機械的な構造を説明したもの。指に力を加えることで、何らかの情報をフィードバックさせようとしている。

手の指に力を加えてフィードバックする(出典:USPTO)
手の指に力を加えてフィードバックする(出典:USPTO)

 具体的には、指の形に合わせて複数のリンク機構を組み合わせたうえで、モーターやエンコーダーなどを使って動かせるようにする。この動きを外部のコンピューターなどで制御することで、必要に応じたフィードバックを実行できる。

力を加える機構の例(出典:USPTO)
力を加える機構の例(出典:USPTO)

 実施例では、VRゴーグルやARグラスと組み合わせる応用方法を示している。

VRやARと組み合わせて応用する(出典:USPTO)
VRやARと組み合わせて応用する(出典:USPTO)

 なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。

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