Teslaの最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は米国時間4月4日、Twitterの9.2%の株式を取得して、筆頭株主になったことを明らかにした。
Musk氏は、「ParagおよびTwitterの取締役会と力を合わせて、これからTwitterを大幅に改善していくことを楽しみにしている」とツイートした。
Looking forward to working with Parag & Twitter board to make significant improvements to Twitter in coming months!
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2022
Musk氏が筆頭株主となったこと、また、その後に取締役への就任を表明したこと(取締役への就任はその後撤回された)で、同氏がTwitterに与える影響について、さまざまな憶測が飛び交っている。Musk氏は8000万人のフォロワーに対し、Twitterへの修正要望を一般のユーザーと変わらない調子であけすけにツイートしてきた(フォロワー数で判断すると、Musk氏のソーシャルメディアでの影響力は、Agrawal氏とTwitterの共同創設者のJack Dorsey氏を合わせたものよりも大きい)。それらのツイートを見れば、TwitterとMusk氏の関係が愛憎入り交じったものであることが分かる。
テクノロジー業界の象徴的存在としてよく知られるDorsey氏は、Musk氏のTwitter利用方法について、「自分の考えをオープンに」共有していると称賛している。一方で、Musk氏の率直さがトラブルを招いたこともある。米証券取引委員会(SEC)は2018年、Teslaの株式を非公開にするための「資金を確保」したとツイートしたことが証券法違反に当たるとして、Musk氏を提訴した。SECとMusk氏は、同氏の一部のツイートに事前の承認を義務づけるという条件で和解に達したが、現在、同氏の弁護士はその和解の破棄を求めているところだ。
Musk氏はこれまで、以下4点の改善をTwitterに希望している。
Twitterでは何が許されて、何が許されないのか。これは、Musk氏が同社の株式取得を発表する前からツイートしてきた問題だ。Musk氏は3月下旬、フォロワーに対して、Twitterが言論の自由を保護していると思うかと尋ねるツイートを投稿した。このアンケートの結果は「非常に重要な意味を持つだろう」と同氏は述べた。
Musk氏は、「言論の自由は民主主義が機能するために不可欠なものだ」とツイートした。「皆さんは、Twitterがこの原則を厳守していると思うか」
200万人の回答者の約70%は、「ノー」と答えた。同氏は、その後のツイートで、「Twitterが事実上、公共の広場の役割を果たしていることを考えると、言論の自由の原則を順守できなければ、民主主義が根本的に損なわれてしまう。どのような対策を講じるべきだろうか」と延べ、新しいプラットフォームの必要性を尋ねる別のツイートを投稿した。
Given that Twitter serves as the de facto public town square, failing to adhere to free speech principles fundamentally undermines democracy.
— Elon Musk (@elonmusk) March 26, 2022
What should be done? https://t.co/aPS9ycji37
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