Teslaは、サプライチェーンやパンデミックの問題をどうにか乗り切り、2022年第1四半期に世界全体で合わせて31万台の自動車を出荷した。これは同社にとって最高記録で、前四半期の30万8600万台と比べれば微増だが、前年同期の18万4800万台からはおよそ70%増えている。
最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は米国時間4月2日のツイートで、「今期はサプライチェーンの途絶や中国のゼロコロナポリシーのため、『前例のない』厳しい四半期となった。Teslaのチームと主要なサプライヤーによる素晴らしい仕事のおかげで、窮地を抜け出した」とした。
The New York Times(NYT)が報じたように、上海にあるTeslaの工場は、新型コロナウイルス感染症のまん延に伴うロックダウンによって何度も生産停止に追い込まれた。Reutersによる2日の報道によれば、この工場では4日に生産を再開する予定だったが、延期を余儀なくされたという。
世界的な半導体不足も、自動車メーカーにとりわけ大きな打撃を与えている。しかし、Teslaはソフトウェア技術力によって、入手困難なチップを入手可能なチップに置き換えることに成功したと、NYTは伝えている。1日には、General Motorsとトヨタ自動車がそれぞれ、米国における販売台数の減少を発表し、その原因としてサプライチェーンの問題を挙げた。
Teslaの発表によれば、この第1四半期には安価なモデルの「Model 3」と「Model Y」の出荷台数が合わせて29万5324台を記録した。一方、「Model S」と「Model X」を合わせた出荷台数は1万4724台だった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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