edge 30 proには、指紋リーダーも兼ねる電源ボタンが側面に配置されている。筆者はこの指紋リーダーが大いに気に入っている。本体のロックも瞬時にできるし、信頼性も高い。最近増えている画面内指紋リーダー搭載スマートフォンと比較すると、特にそう感じる。
本体はIP54相当の防水、防塵性能を備えているため、水しぶきがかかっても大丈夫だが、水没させてはいけない。筆者は、edge 30 proがこの点に関して、同価格帯のほかのスマートフォンともっと張り合うことを望んでいる。AppleとGoogleは、この半分の価格で、より高度な防水、防塵性能を備えたスマートフォンを販売している。
パフォーマンスに関して言えば、Snapdragon 8 Gen 1プロセッサーがすべてだ。筆者がレビューしているedge 30 proには、「Android 12」と12GBのRAMが搭載されており、Snapdragon 8 Gen 1プロセッサーのおかげで動作は非常に軽快だ。ベンチマークテストで、edge 30 proがほかのSnapdragon 8 Gen 1搭載スマートフォンと並んで上位のスコアを記録しているのも、当然だろう。
ソフトウェアに関しては、Motorolaは素に近いAndroid 12に、評価の高いカスタマイズをいくつか追加するという、実績のあるアプローチを踏襲しており、ほとんどの場合、すべて問題なく機能する。ただし、Googleのアプリは例外だ。本体を横向きに持った場合、「Google Chrome」と「Gmail」は画面全体に表示されない。これらのアプリは左端が切れ、自撮りカメラの周りには何も表示されないが、アプリの右側は画面の隅まで完全に表示される。大したことではないが違和感があるので、Googleがそれらのアプリを更新して、画面全体に表示されるようにしてくれることを願っている。
edge 30 proでは、本体を2回振り下ろして懐中電灯のオンとオフを切り替える機能や、指紋リーダーをダブルタップしてショートカットメニュー(このメニューはカスタマイズ可能だ)を表示する機能など、Motorolaの素晴らしいショートカット機能の数々をすべて利用できる。
ゲームのさまざまな設定に素早くアクセスできる「Motoゲームタイム」もある。筆者が気に入っているMotorolaの機能の1つは、ロック画面の「ピークディスプレイ」だ。アプリのアイコンを長押しするだけで、通知の内容を確認できる。「iOS」にも似たような機能があるが、ピークディスプレイの方が洗練されている。
スマートテレビやPCが接続されたモニターに素早くワイヤレスで接続できる「Ready For」ソフトウェアも、Motorolaの優れた追加機能だ。Ready Forは、「Miracast」をサポートするすべてのテレビで動作する。テレビやモニターを使ってゲームをしたり、ビデオ通話をしたり、スマートフォンを閲覧したりすることが可能だ。とても効果的に機能するので、筆者としては、今回のレビュー以外でも自分がReady Forを利用しているところを想像できる。
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