新しい「Android」OSがまもなく登場する。Googleは先ごろ「Android 13」の2つ目の開発者プレビューを公開し、正式リリースに先立って一部の新機能を披露した。いつも通り、残りのアップデート内容についても多くのうわさが飛び交っている。
Googleからの公式発表とリーク情報をまとめると、Android 13では「Android 12」のプライバシー機能が強化され、ユーザーインターフェースが改善され、「Material You」のカスタマイズ機能がさらに拡充されることになりそうだ。
この記事では、Android 13のリリースや新機能について、公式情報やうわさをまとめた。
GoogleはAndroid 13の具体的なリリース日をまだ発表していないが、今後の大まかな流れはAndroid開発者向けサイトに掲載されている。3月17日に2回目の開発者プレビューが公開されており、このスケジュールによると、その後は4~7月まで毎月ベータ版が公開される。サイトの説明によれば、7月に出るベータ版が「最終テスト用のほぼ最終版のビルド」だ。
過去のパターンから推測すると、Android 13は最終ベータ版が出た翌月に正式リリースされる可能性が高い。Android 12では、2021年9月に最後となる5番目のベータ版が公開され、翌10月に最終版がリリースされた。Android 11(2020年)とAndroid 10(2019年)では、8月に最終ベータ版が公開され、翌9月に最終版が配信された。このパターンでいくと、Android 13の正式リリースは2022年の8月、遅くても9月と考えるのが妥当だろう。
注意が必要なのは、AndroidのアップデートはGoogle純正のスマートフォン「Pixel」から始まるということだ(発売がうわさされる「Pixel 7」はおそらくAndroid 13ベースとなる)。サムスン、Motorola、OnePlusといったメーカーのAndroid端末を使っている場合、Android 13を体験できるのは最初のリリースから数カ月後となるだろう。
Android 12では、アプリがカメラやマイクにアクセスできないようにする“キルスイッチ”が導入されたほか、アプリに自分の正確な位置ではなく、おおよその位置を知らせるオプションが追加された。
Android 13では、こうしたプライバシー保護設定がさらに強化されそうだ。「Android Developers」ブログによると、Android 13にはフォトピッカーが搭載され、ソーシャルメディアや写真編集アプリを使う際に要求される画像や動画の共有許可を、すべてのメディアファイルではなく、特定のファイルに制限できるようになる(共有するファイルを選択できるドキュメントピッカーはすでにある)。
第2の開発者プレビューから、アプリが通知を送るのにユーザーの許可が必要になった。「Android Developers」ブログには、アプリに通知の送信を許可するかを尋ねるダイアログボックスの画像が掲載されている。ユーザーは許可するか否かを選択できる。
Appleは既に、アプリの通知を送信するのに開発者がユーザーの許可を得ることを必須としている。
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