年明け早々、ラスベガスで開催されたCESでサムスンとOnePlusが2022年最初のスマートフォンを披露した。年内にサムスン、Apple、Googleなどによるスマートフォンについても、毎年恒例の新機種発表が期待できる。ただし、LG Electronicsはスマートフォン市場から撤退したため、同社の個性的なスマートフォンを見ることはもうない。
サムスンの「Galaxy S21 FE 5G」は米国で1月12日に発売され、「OnePlus 10 Pro」はまず中国で発売された。これらに続くのは恐らくサムスンの「Galaxy S22」シリーズで、まだうわさ段階のGoogleの「Pixel 6a」は向こう数カ月中に登場する可能性がある。サムスンは年内に折りたたみ端末の「Galaxy Z Flip4」と「Galaxy Z Fold4」を発表しそうだし、Appleの「iPhone 14」シリーズとGoogleの「Pixel 7」シリーズも年内に登場するだろう。
発売日は別として、2022年には以下のスマートフォンが発売されるだろう。この他に、GoogleのPixelシリーズに折りたたみモデルが追加されるとか、華為技術(ファーウェイ)、小米科技(シャオミ)、栄耀(オナー)、欧珀(オッポ)などの中国メーカーのフラグシップ端末が登場するといううわさもある。
Galaxy S21 FE 5GはCES 2022で1月の第1週に発表されたばかりだ。このスマートフォンは、サムスンのフラグシップ端末「Galaxy S21」シリーズの主な機能を、より安価な素材の筐体を採用することで手頃な価格で提供するよう設計された。S21 Plusは同じスペックで価格は999.99ドル。S21 FE 5Gは699.99ドルからと、一見より手頃だ。
S21 FE 5GのプロセッサーはQualcommの「Snapdragon 888」で、美しいディスプレイ、「Android 12」、6GBまたは8GBのRAM、128GBまたは256GBのストレージ、トリプル背面カメラ、3200万画素の前面カメラ、4500mAhの大容量バッテリーを搭載する。なかなかいいスマートフォンだが、ミッドレンジ市場にはGoogle、TCL、Motorolaのようなライバルとの激しい競争もあり、699.99ドルという価格は高すぎるかもしれない。健闘を見守りたいところだ。
OnePlusは2021年、Hasselbladと共同開発したカメラを搭載する初のスマートフォンとして「OnePlus 9 Pro」を発売した。その時点では、Hasselbladはハードウェアには関与せず、提携は主にカメラアプリに焦点を当てたものだった。9 Proは2021年のスマートフォンの中でも素晴らしいもので、Galaxy S21と同等のユーザー体験を、しかもサムスンの大量の不要アプリと独自ユーザーインタフェースなしに提供した。
OnePlusはCES 2022で、まずは中国市場向けに発売するOnePlus 10 Proを発表した。
OnePlus 10 Proは、改善された「Proモード」のある第2世代のHasselbladカメラアプリ、150度の超広角レンズなどを搭載する。プロセッサーはQualcommの最新ハイエンド「Snapdragon 8 Gen 1」で、RAMは12GB、内部ストレージは最大256GB。ディスプレイはリフレッシュレートが120Hzの6.7インチで、OSはAndroid 12ベースの「OxygenOS 12」だ。
高速充電はOnePlusの得意分野で、新モデルは80Wの高速充電をサポートする。5000mAhのバッテリーでフル充電に要する時間は32分。本体カラーはボルカニックブラック(黒)とエメラルドフォレスト(緑)の2色から選べる。
サムスンの「Galaxy S21 Ultra」は、間違いなく2021年の最高水準のスマートフォンの1つであり、今現在入手できるスマートフォンとしてもそう言える。このスマートフォンの望遠機能にかなうスマートフォンはなさそうだ。サムスンは次期モデルでも、ユーザー体験を強化する内部スペックのアップデートを伴う改善を続けるとみられる。
Galaxy S21 Ultraはスタイラス「S Pen」に対応しており、サムスンが「Galaxy Note」シリーズの生産を終了すると報じられている今、今後のSシリーズがS Penに対応する流れは続きそうだ。「Galaxy S22 Ultra」はNoteシリーズにあったようなS Penのための収納穴も備えるかもしれない。
サムスンは2021年のS21シリーズの価格を、2020年のS20シリーズよりも200ドル低くした。最近の新機種はプロセッサーとカメラが少しアップグレードするくらいで大きな改善が難しくなっているので、この傾向が続くのが望ましい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス