Googleは米国時間2月15日、古い「Windows」PCなどを「Chrome OS」搭載マシンとしてよみがえらせることができる「Chrome OS Flex」を発表し、試用や検証のための早期バージョンを提供開始した。このOSは、Googleが2020年12月に買収したNeverwareのOS「CloudReady」を再構築して、さらに強化したものだ。
CloudReadyは主に企業や教育機関向けに開発されたが、個人向けの無料版もあった。Windowsまたは「macOS」の負荷に対応しきれないコンピューターに、新たな命を吹き込むのにうってつけだ。
CloudReadyはChrome OSが備える価値の多くを提供していたが、操作感で及ばず、一部の重要な機能も欠けたままだった。Chrome OS Flexはそうした足りなかった要素の多くを埋めており、その代表格がブラウザーだ。
Chrome OS Flexの製品マネージャーForrest Smith氏は、「最大の違いは、正式な『Chrome』ブラウザーが組み込まれることだ」と説明している。ジオロケーションなどの機能は、CloudReadyの「Chromium」ベースのブラウザーでは動作に違いがあったが、Chrome OS Flexでは、「Chromebook」のChromeブラウザーと同じように処理される。また、「Googleファミリーリンク」アカウントのサポートが追加されたことも重要な違いだ。
「パンデミック中に耳にしたことの中で、われわれが本当に解決したかったことがファミリーリンクアカウントのサポートだ」とSmith氏は述べた。またChrome OS Flexによって、PCやMacをより低学年向けのChrome OSデバイスに変換することが可能になり、学生のアカウントを管理できるようになる。
Chrome OS Flexに導入されるChromebookの他の機能として、「スマートフォンハブ」がある。これは「Android」搭載スマートフォンを同期する機能で、最近スマートフォンで閲覧したタブを表示したり、バッテリー残量と無線接続の強度を確認したり、チャットアプリから通知を受け取ったりできる。「Googleアシスタント」もサポートされる。
Chrome OS Flexの安定版は今後数カ月のうちにリリース予定だ。CloudReadyを使用しているデバイスは無料でChrome OS Flexにアップデートされるという。それまでは早期版をダウンロードできる。ただしGoogleは、これを継続的に改善していくものの、バグが含まれる可能性があると警告している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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