Googleの新しい「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」は、筆者が長い間見てきたスマートフォンの前年からのアップグレードの中で、最も大規模なものの1つだ。秋の「Pixel」イベントを米国時間10月19日に開催する前、同社は他の多くのスマートフォンメーカーがやらない手法を取り、8月にPixel 6とPixel 6 Proの両方をプレビューとして披露していた。Pixel 6には、新しいカメラハードウェア、Google初の自社開発プロセッサー、現在販売されている他のどのスマートフォンとも異なるデザインなどの特徴がある。
Pixel 6シリーズは、Googleにとって重要なリリースとなる。過去のありがたいミッドレンジスマートフォン戦略からの大きな変化であり、Appleやサムスン、華為技術(ファーウェイ)のハイエンドスマートフォンに対抗することを目指すポートフォリオへの重要な一歩だからだ。
テーマ的にGoogleが目指しているのは、より多くのユーザーがPixel 6を快適に使用できるようにすることだ。それには、さまざまな肌の色のユーザーに対応できるようカメラの機能を向上することや、音声認識を改善して、さまざまな話し方や訛りを簡単に識別できるようにすることが含まれる。
2種類のモデルのうち、Pixel 6の方がより手頃な価格の599ドル(日本版は税込み7万4800円)となっている。この価格設定は、「iPhone 13」、サムスンの「Galaxy S21」、その他ミッドレンジの「Android」スマートフォン(現行の「motorola edge」など)と競合する。
GoogleはPixel 6の本体の素材として、100%リサイクルされたアルミニウムを採用。側面はマット仕上げで、本体全体がIP68等級の防水防塵性能を備える。Pixelの最も顕著な物理的特徴は、横方向に配置され、突出しているカメラバーだ。このカメラバーは、「ロボコップ」のバイザー、または「GALACTICA/ギャラクティカ」のキャラクターであるサイロンのバイザーからヒントを得たのだろう、と言うのは安易かもしれない。Googleによると、カメラシステムを称えるユニークなカメラバーを作りたかったという。そこで、デザイナーは丸みを帯びた四角形を隅に配置する形ではなく、横向きに細長いバーの形を採用した。
実物は、黒い鉱物の一部を切り取って成形し、研磨してカメラの突起にしたかのように見える。このカメラバーがスマートフォンを安定させ、本体がぐらつくことはない。このバーには、広角カメラと超広角カメラが内蔵されている(カメラについては、後で詳しく解説する)。
Pixel 6の前面には、「Gorilla Glass Victus」で覆われた6.4インチディスプレイが搭載されており、ディスプレイの下に指紋リーダーが組み込まれている。スクリーンは90Hzの高リフレッシュレートに対応するので、アニメーションはより滑らかに表示され、反応も向上していると感じられるはずだ。
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