パナソニック ライフソリューションズ社は5月25日、雲が流れる空や揺れる木々などを映し、天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓Vision」を開発したと発表した。6月1日より、関係会社でエンジニアリング事業を担う事業会社を通じて展開する。
パナソニックでは、自然光が取れない閉鎖的な場所でも、風景を映して天窓を人工的に再現する空間演出システム「天窓照明」を2019年に開発し、実証実験ののち数量限定で販売してきた。
今回の天窓Visionは、発光面積が天窓照明の約2.4倍となる約1.1メートル角の大型タイプで、本体連結により、ダイナミックで解放感のある空間演出が可能だ。連結は最大で3台まで、映像コンテンツの連動は6台まで可能で、最大で幅約3メートルの疑似天窓が可能となる。
大型化の一方、スペースが限られる天井裏に対応するため、製品の高さを約30%低減した小型タイプも展開し、設置場所の自由度を向上した。
また、天窓照明の柔らかで奥行感のある映像表現を生かしつつ、葉や雲の動きなどをしっかりと表現できるよう解像度を高め、「桜」や「冬景色」などの新たな映像コンテンツを追加し、季節感ある演出が可能となった。標準コンテンツに加え、有料のオプションコンテンツも順次拡大する予定だ。
さらに、天窓Visionの空間演出に合わせ、照明や音響などの機器を連動できる制御ユニットを、夏頃の完成を目指して開発している。天窓Visionを核に光や音などを組み合わせ、「バイオフィリックデザイン」にデジタル技術を掛け合わせた、新たな空間演出として提案する。
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