インターネット広告業界団体のInteractive Advertising Bureau(IAB)は、米国のポッドキャスト広告市場に関する調査結果を発表した。2020年のポッドキャスト広告売上高は、8億4200万ドル(約919億円)で、前年の7億800万ドル(約773億円)に比べ19%増。特に、第4四半期の前年同期比37%増が市場拡大に大きく寄与したそうだ。
このところポッドキャスト聴取者が増えており、広告メディアとして再注目されている。IABは、ポッドキャストが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の在宅勤務中も利用しやすいメディアであると認識されるようになった、と指摘。そして、広告主もポッドキャストを、購買行動へ誘導する初期段階の“上位ファネル”と考え始めているという。
今後について、2年間は現在のペースで成長する予想。具体的には、2021年には10億ドル(約1092億円)超規模、2023年には20億ドル(約2184億円)規模へ拡大すると見込む。
ポッドキャスト広告の売上高がもっとも多いジャンルはニュース番組で、22%を占めた。広告主は、消費者向け商品を手がけるブランドが全体の19%で最多となり、医薬品が9%という前年比2倍超のシェアを獲得している。また、ポッドキャスト広告の半数は30秒以上の長さがあった。
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