IDCは、世界PC市場に関する調査結果を発表した。2021年におけるデスクトップPCと、デタッチャブル型を除いたノートPCの合計出荷台数は3億5740万台で、前年比18.2%増と見込む。2020年から2025年にかけての年平均成長率(CAGR)を2.5%と予測した。
2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で在宅勤務や家庭学習を強いられた人が多数発生し、企業と消費者の双方がPC購入に走った。その結果、2020年の出荷台数は前年比12.9%増と好調だった。そして、この勢いは2021年も止まらないという。
IDCは、世界各地でCOVID-19ワクチン接種が進み、従来のような活動が再開されつつあるものの「ポストコロナ時代のニューノーマル」を受け入れることが求められる、とみている。そのため、2021年のPC需要は高いまま推移し、市場に追い風が吹くとした。
世界的な半導体不足はPC供給体制に影を落としているが、PC需要の高さは半導体メーカーを増産へ向かわせるので、状況は改善するという。半導体不足の問題は2021年中ごろには解消し始めて、PCの製造と供給もバランスが取れる見通しだそうだ。
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