Appleは米国時間12月8日、新型ワイヤレスヘッドフォンのAirPods Maxを発表した。オーバーイヤー型のハイエンドヘッドフォンとして用意され、40mmのドライバーを備え、H1チップを活用したコンピュテーショナルオーディオによって、正確な音を再現しようとしている製品だ。
アルミニウムのボディの質感の高いボディにはデジタルクラウンが備わり、Apple Watchのような雰囲気もある。また頭に当たる部分をニットメッシュとし、磁石で交換できるイヤーパッドと共に、長時間のリスニング環境を疲れなく楽しむ事ができるよう配慮している。
アクティブノイズキャンセリングにも対応しており、左右で8個のマイクを活用して強力にノイズを除去している。またアダプティブイコライジングを通じて、その人に合わせた最適なイコライジングを施す仕組み。これらはAirPods Proで行っていることと同様だが、利用するマイクの数も増えており、一段上の性能を発揮することが期待できる。
マーケティング的にも興味深い。価格は米国で549ドル、日本では6万1800円(税悦)と、今までのAirPodsシリーズからかなり離れた価格に設定され、iPhoneのアクセサリと言うよりは、これ単体がメインの製品として成立しうる存在と言える。噂されていた「Studio」という名前にもふさわしい存在だったが、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大で家の中での需要が拡大している中、あまり自宅と結びつかない表現は避けたのかもしれない。
発売日は当初12月15日とアナウンスされていたが日本では12月18日に遅れ、また予約が殺到しており、色によっては2ヶ月以上待たなければならない。
アップル、同社初のオーバーイヤーヘッドフォン「AirPods Max」発表--税別6万1800円(12/8)Apple Silicon「M1」チップ向けのMacでネイティブに動作する写真編集アプリAdobe Lightroom CCが登場した。AdobeはPhotoshopについてもApple Siliconネイティブで動作するバージョンのベータ版をテストしており、主要アプリの対応を進めていくと見られる。またMicrosoftもオフィス製品のベータテストを行っており、ネイティブ対応は思ったより早く進んでいきそうだ。
そうしたなか、Bloombergは、2021年に、Appleが更なるApple Siliconの投入と、これを搭載するMacを発売することを予測している。
M1はCPU/GPUそれぞれ8コアが内蔵されているが、MacBook Pro、iMacといった、ハイエンドノートやミドルクラスのデスクトップモデル向けに、16コアに強化したチップを投入するとみられている。加えて、更に高性能化したグラフィックスチップも準備しているとみられ、16コア、32コア、さらには最大128コアまで計画にしているという。
Appleは2020年からの2年間で、全ラインアップをApple Siliconに置き換えていく計画をしているが、M1はローエンドのノートPCとデスクトップ向けの製品だ。それでもシングルコアのスコアはIntelチップを上回っており、コア数を増やしていくことでパフォーマンス向上を見込める。現在最大16GBのメモリの増加や、グラフィックス性能の向上で、ミドルレンジ、ハイエンドのMacへの搭載準備を着々と進めている様子が分かる。
AppleはMacBook Air、MacBook Pro 13インチ、Mac miniの3モデルで、価格をほぼ据え置きながら、自社チップへと転換した。自社調達であるため、値下げ余地は大きいとみている一方で、実際の製品の価格・性能比が著しく向上しており、顧客にとっての満足度は高いとみる。
今後、ハイエンド製品でも価格を下げなくても満足度を引き上げられる性能を発揮できるとすれば、特に2016年頃から離れていったプロユーザーを引き戻せる可能性も高いだろう。
アップル、新しい「Appleシリコン」搭載機種を2021年にも投入か(12/8) アドビ、「Apple M1」ネイティブのLightroomをリリース--「Apple ProRAW」にも対応(12/9) 「Apple M1」搭載Macのモニター出力に複数の制約--EIZOが注意喚起(12/11)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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