Appleは、米国を含む一部の国で「Fitness+」をリリースし、運動の必要性を痛烈に喚起してくれている。Fitness+は、自宅などの好きな場所で指導を得ながらさまざまなワークアウトを体験できる新しいサービスだ。料金は月額9.99ドル(約1030円)または年額79.99ドル(約8280円)で、「iPhone」や「iPad」「Apple TV」に直接配信される。「Apple Watch」を使用して画面にさまざまな測定値を表示し、ユーザーがフィットネスの目標を達成できるように支援するというもの。
あなたがすでにAppleのエコシステムにどっぷりと浸かっており、(コロナ禍で)運動を自宅でせざるを得ない現状に困っているなら、Fitness+は運動を始める良いきっかけになるかもしれない。使いやすく、初心者にも優しく、10種類のワークアウトから好きなものを選択できる。筆者はFitness+アプリの初期バージョンを試して、このアプリが一体どんなものなのかを確かめてみた。4日間で7種類以上のワークアウトを完了し、今は体中が痛い。
Fitness+の基本的な内容はとてもシンプルだ。これからフィットネスを始めようとしている初心者から、ジムに長らく通っている上級者まで、あらゆるレベルに対応したガイド付きワークアウトを提供する。ワークアウトは、トレッドミルでのランニングとウォーキング、サイクリング、ローイング、ダンス、筋力トレーニング、体幹トレーニング、ヨガ、高強度インターバルトレーニング(HIIT)、クールダウンの10種類が用意されている。「Nike Training Club」や「7 Minute Workout」といった同様のフィットネスアプリとFitness+が異なるのは、Apple Watchと緊密に連携することだ。
Fitness+は、Apple Watch、または「ヘルスケア」アプリと同期する他のフィットネスアプリに保存された過去のすべてのワークアウトデータを、次のワークアウトの提案に活用する。すでにApple Watchにワークアウトを記録している場合、アプリを使い始める際に、「More of What You Do(同じワークアウトをもっと行う)」と「Try Something New(新しいワークアウトに挑戦する)」の2つのカテゴリーが提示され、好きな方を選ぶことになる。その内容はほぼ文字通りで、これまでやってきたものと同様のワークアウトか、あるいは、これまでのアークアウトを補完するような新しいものかのいずれかということだ。筆者のFitness+のテストアカウントでは、ワークアウト履歴にアクセスできなかったため、この新しいワークアウトを提案する機能を試すことは叶わなかった。
心拍数や消費カロリー、経過時間といったApple Watchの測定値が、iPhoneやiPad、Apple TVの画面に表示される。手首に装着したApple Watchに何度も目を向ける必要がないので、ワークアウトに集中しやすくなる。ワークアウトの達成度を示すアクティビティーリングもリアルタイムで表示される。一部のワークアウトでは心拍数データを使用して、過去に同じワークアウトを行った人と自分の現在の運動の成果を比較することもできる。Appleはこの機能を「Burn Bar」と呼んでいる。インストラクターもワークアウト中に心拍数について触れ、ユーザーを鼓舞する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」