屋外でiPhoneを使って20分のHIITと10分の体幹トレーニングも試し、リビングではヨガとラテンダンスもこなしてみた。ヨガとラテンダンスは、効果が出ずに終わってしまった。1歳と3歳の子供にも一緒にやらせようとしたからだ。子供の集中力は、それほど続かないものなのだ。
ワークアウトの効果はなかったかもしれないが、さまざまなインストラクターを試し、ワークアウトに合わせて曲を選ぶことはできた。指導スタイルごとに相性の違いは確かにあるのだが、どのインストラクターも人を引き付ける力があり、ワークアウトを最後まで続けられるよう意欲をかき立てるのは実に巧みだ。違いはあっても皆、生き生きと指導してくれる感じは共通しており、コースの組み立て方も一貫していたので、とてもやり易かった。
音楽も重要な役割を果たしている。ワークアウトごとに、やる気を続かせる独自のプレイリストが用意されているからだ。時間をかけずに、知らなかった音楽に出会えるのは、とてもうれしい。ワークアウトに合わせて、曲名とアルバムジャケットが画面に表示される。ワークアウト中に曲を聴くだけなら誰でもできるが、「Apple Music」を契約していれば、Fitness+アプリからプレイリスト全曲をライブラリに直接ダウンロードすることもできる。
他のフィットネスプランと同様、身体や健康状態(Apple Watchで追跡されるようになる)の変化が分かるまでには数週間から、場合によっては数カ月かかる。したがって、1週間足らずでFitness+について最終判断を下すのは公平とは言えないだろう。それに、新しいワークアウトが週単位で追加されたり、おすすめのコースを提示するアルゴリズムが改善されたりして、機能が向上する可能性もある。それでも、4日間使ってみた今の時点で、以下のことは言える。
Apple Watchを既に持っているか購入を検討中なら、Fitness+について迷う余地はない。新しくApple Watchを購入した場合、3カ月の試用期間もある。「Apple One」のプレミア契約なら、29.95ドル(約3100円)の月額で、ほかのサービスと併せてFitness+も利用できる。とはいえ、フィットネスアプリは数多く出回っているので、これだけでApple Watchを購入する理由にはならないだろう。
ワークアウトのいずれかのカテゴリーで既にプロの方、あるいはもっと徹底的にスキルを磨きたい方にとっても、最適な選択肢とは言えない。もっと広く一般向けに設計されているようで、フォームについて個人的にフィードバックを受けられるわけでもないからだ。
筆者としても、Fitness+があるから今すぐピラティス教室をやめる(対面のコースが再開されれば)というほどではないが、現在のルーティーンの補完として検討に値するのは間違いない。天気が悪くて走りに出られないとき、代わりにダンスコースをこなしてもいいし、子供を寝かしつけた後で10分だけ体幹トレーニングの時間を作ることもできる。前から続けているランニングやピラティスの気分転換にはもってこいだし、いろいろなワークアウトコースがあり、いつでもどこでもできるので、言い訳無用で運動するきっかけにもなる。当面は、このレビューの疲労から身体が回復するまで、今日から何日間かはソファで横になる必要がありそうだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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