パナソニックは12月3日、空間ソリューション事業推進の一環として、「"働く"を実験する」をテーマとしたライブオフィス「worXlab(ワークスラボ)」を、パナソニック東京汐留ビルに開設すると発表した。
worXlabでは、密回避ソリューションをはじめとして、安全・交流・集中・回復の4つのテーマに基づいたソリューションをオフィスフロアに点在させ、多様化する働き方をサポートする。
オフィスには自立型熱交換気ユニットを設置し、ヒトセンシングにより人数の増減に応じて換気量を適正化。ダウンフロー気流により気流を制御し、感染リスクの低減を図るとともに、湿度重視の空調、次亜塩素酸での除菌も行う。
また、感染者リスク低減、エアリーゾーニング、密回避、空質管理などのソリューションに加え、光・気流・香り・音の制御により、刺激を与えて集中を持続させる集中持続サポートや、会議進行サポート、短時間でリフレッシュできるソリューションを提供する。
さらに、約800平方メートルのオフィスフロアに、パナソニックの位置情報ソリューション「POSITUS(ポジタス)」をはじめ、200個以上のセンサデバイスを実装。バイタルや位置情報、会話量などのヒトデータを軸に、空間のCO2濃度や湿度などの環境データ、機器の稼働状況などの設備データを取得する。
取得したデータは解析し、サイネージやスマートフォンでの可視化や設備運用へのフィードバックを行うことで、人起点の空間最適化を行うとともに、効率的な施設管理・運営に活用する。
worXlabと同時に開設する、横浜の社員向けサテライトオフィス(120平方メートル)においても、通信環境や安全性・快適性を考慮し、worXlabとのシームレスな労働環境の実現を図る。
パナソニックは、近年の働き方改革に加え、COVID-19発生後の新たなワークスタイルが模索される中、在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務、ワーケーションなど働き方の多様化や、ワークプレイスの分散化の定着を前提に、オフィスワーカーの安全性確保や出社するメリット、創造性と生産性の両立等が重視されると想定。これまでにも、大阪や広島の自社オフィスで実証実験を行い、知見を蓄積してきた。
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