世界スマートホームデバイス市場、コロナ禍でも4.1%増--スマートTVなど映像機器が人気

 IDCは、家庭向けスマートデバイス市場に関する調査結果を発表した。2020年の出荷台数は世界全体で前年比4.1%増の8億5410万台以上と見込む。

 IDCは、スマートテレビやホームセキュリティ機器、スマートスピーカーなど、スマートホームに関連する機器をスマートホームデバイスと呼んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックで以前の予測に比べ成長ペースは鈍ったものの、消費者がバカンスや旅行、外食などに向けていた出費をスマートホームデバイスへ振り分けるため、市場は堅調を維持するという。出荷台数は2024年に14億4170万台となり、その間の年平均成長率(CAGR)を14.0%と予想した。

 出荷台数のもっとも多いカテゴリは、スマートテレビや、Amazon.com製「Fire」のようなデジタルメディアアダプターなどを含むビデオエンターテインメント用デバイス。製品の価格が低下すると同時に、8K対応や高リフレッシュレート化、大画面化、スマートアシスタント化、映像ストリーミングサービス対応など、機能の向上と拡充が消費者のデバイス買い換えを後押しするため、今後も成長する見通しだ。

 カテゴリ別の出荷台数と市場全体に占める割合、CAGRの予測は以下のとおり。

Video Entertainment

  • 2020年:3億5390万台(41.4%)
  • 2024年:4億5120万台(31.3%)
  • CAGR:6.3%

Home Monitoring/ Security

  • 2020年:1億6630万台(19.5%)
  • 2024年:3億350万台(21.1%)
  • CAGR:16.2%

Smart Speaker

  • 2020年:1億3370万台(15.6%)
  • 2024年:2億390万台(14.1%)
  • CAGR:11.1%

その他

  • 2020年:2億20万台(23.4%)
  • 2024年:4億8310万台(33.5%)
  • CAGR:24.6%

合計

  • 2020年:8億5410万台
  • 2024年:14億4170万台
  • CAGR:14.0%

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