2012年に登場した「iPhone 5」以降、Appleは毎年9月のメディアイベントで最新の「iPhone」を発表してきた。2020年9月のイベントでは、新型の「Apple Watch」と「iPad」、複数のサブスクリプションサービスをバンドル化した「Apple One」を発表したが、新しいiPhoneの発表はなかった。発表が遅れる可能性があることは何カ月も前からうわさされていたので、それほど意外なことではないはずだ。一般的な見方は、「iPhone 12」と予想される新型iPhoneは10月のイベントで発表されるというものだ。
私たちが待ち望んでいたにもかかわらず、発表されなかったアップデートや新製品は、iPhoneだけではない。今回のイベントでは発表されなかったが、2020年中に登場する可能性がある(あるいは登場しないかもしれない)製品を以下でいくつか紹介していこう。
iPhone 12:この製品がいずれ発表されるのは、誰の目にも明らかだろう。9月の発表には間に合わなかったが、米CNETでは次期iPhoneが10月13日か14日に発表される可能性が高いと考えている。5G対応になることはほぼ確実な一方、ほかのスペック強化やデザインの変更については、不明な点が多い。
「AirTag」:失くし物を見つける「Tile」に似たトラッカーが開発されている、と長い間うわさされてきたが、この製品は依然として登場していない。だが、もし2020年中に登場すれば、お手頃なクリスマスプレゼントにもってこいなアイテムになるかもしれない。この製品に関するいくつかのヒントが「iOS」のコードで見つかっているが、今のところ、AirTagについて判明しているのはそれだけだ。
「Apple TV」:テレビに関する部分では、「Apple TV+」サービスに全面的にエネルギーが注がれているようだ。Apple TV+は、この秋からサブスクリプションバンドルのApple Oneに含まれた形でもサービスが提供される。しかし、ハードウェアのApple TVのことを忘れてはいけない。セットトップボックスであるApple TVの現行モデルは、2017年に発売されたものから変わっていない。3年という歳月は、テクノロジーの世界からすると、永遠にも等しい時間と見なされる。人々が自宅で巣ごもりするようになり、かつてないほど多くのストリーミングコンテンツが消費されるようになったことを考えれば、アップデートされたセットトップボックスが2020年中に登場してもおかしくないだろう(登場しない可能性もあるが)。
「Appleシリコン」を搭載する「Mac」:IntelではなくArmベースの自社製チップ「Appleシリコン」を初めて搭載する新型Macが2020年中に登場することは、すでに約束されている。つまり、まだ後数カ月残っている。過去には、年内の発表が約束されていたApple製品が12月の最終週に登場したこともある。この新型Macは、「Mac mini」か「iMac」のどちらかかもしれないし(iMacの方が可能性が高い)、あるいは、うわさされている新型ノートブックの1つ(14インチの「MacBook Pro」など)として登場する可能性もある。
「HomePod」:AppleのHomePodは素晴らしい音質のスマートスピーカーだが、2018年に初めて登場したときは、349ドルと高額だった。最近では、200ドル近くのセール価格で販売されることもある。しばらく前から、より小型で低価格の新型モデルの登場が期待されているが、9月のAppleイベントでは発表されなかった。
今から1カ月後には、新型iPhone、そして、もしかすると上述のほかの製品の一部についてもお伝えすることになるかもしれない。Appleが2020年、正式なイベントを開催することなく新型「MacBook Air」と「MacBook Pro」、27インチのiMacと「iPad Pro」など、重要な製品をいくつか発表していることも忘れてはならない。つまり、予想される10月のイベントで何かが発表されなかったとしても、年内に登場する可能性はまだ残っているということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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