Appleが同社初となる5G対応「iPhone」の量産を9月中旬に開始する見通しだという。Nikkei Asian Reviewが9月8日に報じた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、製造は数カ月の遅れを見込んでいたが、数週間の遅れにとどまる見通しとしている。
報道によると、製造は限られた規模で始まり、9月末~10月初旬にかけて段階的に量産される計画だ。Appleはここ数年、8月にデバイスの量産を開始し、9月に発売してきた。Nikkei Asian Reviewがこの件に詳しい情報筋の話として伝えたところによると、過去数年のスケジュールより遅れはみられるが、数カ月前と比べて状況は大幅に改善したという。
米CNETはAppleにコメントを求めたが回答は得られていない。
この遅れにより、5G対応iPhoneの製造は年間目標に達しない可能性があると記事は指摘している。Appleは2020年に最大8000万台分の5G対応iPhone向け部品を発注したが、実際の製造数は7300万~7400万台分となる可能性があるという。残りの製造は2021年初めにずれ込む可能性があると情報筋は話している。
また、人々の在宅勤務やリモート学習が続く中、Appleは最新の「iPad」の生産発注を拡大しているという。
記事によると、5G対応iPhoneは、少なくとも1モデルで製造が開始されるという。6.1インチの有機ELディスプレイモデルを採用し、2つの背面カメラを搭載する最低価格のモデルだ。情報筋によると、このモデルはAppleが製造を発注した5G対応iPhone全体の約40%を占める。最高価格のモデルは6.7インチの5G対応機種で、3つのカメラを搭載すると記事は伝えている。
またAppleは、「AirTag」を準備中だという。AirTagは、スマートトラッカー「Tile」と競合する製品として報じられている紛失防止タグで、ユーザーは鍵や荷物などの重要な持ち物を追跡できるとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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