IDCは、世界スマートフォン市場に関する見通しを発表した。それによると、2020年の出荷台数は12億台で、前年に比べ9.5%少なくなるという。
減少の主な要因は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響。2020年第2四半期の出荷台数は予想をわずかに上回ったものの、前年同期比17%減と、経済に対する不安が影を落としている。
COVID-19パンデミックの問題は残り、消費者の需要も落ち込んだままだが、スマートフォンメーカーはやはり5Gを前面に押し出していく。先進諸国では5G端末の販売が強化されて4G端末の選択肢が減り、5G端末の販売を後押しする。
経済見通しの暗いさが5G端末の平均販売価格(ASP)を押し下げることも、販売増加に貢献する見通しだ。2023年にはASPが495ドルにまで下がり、価格が大きな問題にならなくなる。こうして、2023年に5G端末が出荷台数全体の半分を占めると予想する。
全体としては、COVID-19の影響で落ち込んだスマートフォンの出荷が2022年に元のレベルへ復調し、5年間の年平均成長率(CAGR)は1.7%になるとした。
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