日鉄興和不動産は8月7日、同社が運営する「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」とカスタメディアが、分譲マンション向けのシェアリングエコノミーツール「シェアコム」を共同開発したと発表した。日鉄興和不動産が12月に販売を開始する、「リビオレゾン松戸ステーションプレミア」に導入する。
+ONE LIFE LABは、単身世帯のライフスタイルや価値観を考察し、シングルライフの暮らしや住まいの提案をする研究所。一方のカスタメディアは、SNSやシェアリングエコノミー、マッチングなど、ウェブコミュニケーションを展開する会社だ。
今回のシェアコムは、分譲マンションの住民と住民の間で、「モノ」の貸し借りや売り買いの仲介だけでなく、住民が持つ「スキル」のシェアリングも可能とする、分譲マンションの住民向けシェアリングエコノミーツールだ。
例えば、「アウトドアグッズ・ゴルフ用品・ウィンタースポーツ用品を借りたい」「誰かに英語を教えてもらいたい」といった住民のニーズに対して、同じマンションの住民の該当者が応え、対価を受け取る仕組みだ。
案件の登録や応募、およびチャットや評価等、住民間のコミュニケーションは、住民がアクセス可能なポータル上で行い、個人のスマートフォンからもアクセスが可能。マッチング成立後の対価の支払いには、取引の際、売り手と買い手の間に、第三者を介在させ、取引の信頼性を担保するエスクロー決済を導入する。
シェアコムの導入を予定するリビオレゾン松戸ステーションプレミアは、地上15階、総戸数112戸で、2022年2月に竣工予定。住民が共同で使用できるシェアスペースも備え、モノのシェアリングにあたっては、マンション内の宅配ボックスの一部を、シェアボックスとして住民間で活用することで、円滑なコミュニケーションを実現するとしている。
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