最も期待外れに終わったデバイス5選--「セグウェイ」から「NeXTcube」まで - (page 3)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年07月16日 07時30分
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「CueCat」

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 Digital:Convergenceが「CueCat」の提供を開始したのは、2000年のことだった。紙の雑誌やカタログをウェブサイトとリンクする小型のバーコードスキャナーだ。インフォマーシャルプロデューサーだったJ. Jovan Philyaw氏が、1990年代の後半にRadio Shack、Coca-Cola、NBCといった企業から1億8500万ドルを調達して、このデバイスを開発した。Philyaw氏は、これが素晴らしいアイデアだと、よほど巧妙にだました、いや失礼、巧妙に説得したのだろう。実際には、それほどのアイデアではなかった。

 時は既に2000年。印刷物の時代は急速に終わろうとしていたのだ。そのうえ、AltaVista(当時は最高の検索エンジンだった)にキーワードを入力するだけで、たちまち検索結果が返ってくる時代に、紙から何かスキャンしたい人がいただろうか。

 しかも、CueCatのビジネスプランは、特定のサイトへの「クリックスルー」を利用するだけでなく、どんな出版物のどのページをユーザーがスキャンしているかを各社に知らせるものだった。当時も、プライバシーを重視するのは今と同じだったため、ユーザーは一気にCueCatから離れていった。2010年には、雑誌のTIMEが発表した史上ワースト50の発明のひとつに選ばれた。悪くはなかったのだが。

「NeXTcube」

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 全能の預言者かつリーダーとしてAppleに復帰する以前のSteve Jobs氏は、その当時CEOだったJohn Scully氏によってAppleから追い出された身だった。

 そこでJobs氏は新会社NeXTを設立し、1988年に新しいハイエンドワークステーション「NeXTCube」を発表する。美しいマシンだった。当時、きってのテクノロジー系エディターだったEsther Schindler氏がこう語っている。「私の知っている誰もがほれ込んだ(中略)。だが、1万ドルはさすがに高すぎ、しかも対象は大学だけだった。アーリーアダプターが手にするチャンスはなかった」

 実際には、アーリーアダプターが手にする余地も少しはあった。筆者もその1人だ。だが、確かに極端に少なかった。売れたのは、せいぜい5万台超くらいだろう。あまりにも高価すぎたのだ。

 製品としては失敗に終わったかもしれないが、Jobs氏復帰後のAppleは、やがて史上最強の企業の1社になるのである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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