次はRachaelの写真。Pixel 3aの方が、描写のバランスはいい。だが、平坦でもある。iPhone SEの方が、前景としてくっきり人物が浮かび上がっている。Pixel 3aはディテールが失われている部分もあり、iPhone SEではRachaelの目がはっきり見えているが、Pixel 3aでは目の色がほとんど分からない。また、iPhone SEの方は、肌がもっと自然に見える。Pixel 3aの方はInstagramの「ストラクチャ」設定を選んでその値を上げたかのようだ。
これがもっと顕著に分かるのが、Dynnを撮った下の写真だ。iPhone SEで撮った方は肌がやや滑らかに見えるが、Pixel 3aで撮った方はシャープさがきつく出すぎている。目の下のしわは、人工的なシャープさのために特に際立ってしまった。
結局、ポートレート撮影はどちらがいいのか。それは主観的な好みによるだろう。筆者は、より安定感のあったiPhone SEに得点をあげたい。
暗所での撮影になると、話は単純だ。夜景モードなしでの撮影を比較した場合は、大抵iPhone SEの方が若干いい。Pixel 3aには夜景モード「Night Sight」がある一方、iPhone SEには「iPhone 11」シリーズのようなナイトモードがない。Night Sightをオンにすると、勝敗は歴然となる。
下の写真を見てみよう。おそらく、Pixel 3aの方がいい感じの仕上がりだろう。少ない光量によって怪しい雰囲気が出ている。ただし、iPhone SEの方が情報量は多く、地面の落ち葉や、周囲の木々も見えている。
ニョッキを撮影した次の写真は、背景に照明があるので、本当の意味での夜間撮影とは言えないかもしれない。iPhone SEの方がコントラストは良く、シャープさも高い。一方、Pixel 3aはおそらくホワイトバランスの問題で、あまり美味しそうではない色合いになってしまった。
ところが、やはりPixel 3aのNight Sightをオンにすると、iPhone SEは遠く及ばない。全く違う次元で、夜景モードの効果がいかに高いかという証左でもある。下にあげたどの写真でも、Night SightはiPhone SEの暗所撮影の性能(頑張ってはいるのだが)をはるかに凌いでいる。
この部分については、少し大目に見てもらいたい。というのも、ズーム機能の比較は、性質上あまり正確ではなかったからだ。iPhone SEのカメラアプリにはズームスライダーがあるが、それに対応する2倍、3倍、4倍という数字が表示されない。そのため、以下の写真も厳密に同じズーム倍率ではないため、1対1の比較にはなっていない。
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