「iOS 13.5」、緊急通報時に病気やアレルギーの情報を自動送信できる新機能

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2020年05月07日 12時07分

 Appleは、緊急時に急病人の健康関連の情報をファーストレスポンダー(救急救命で最初に応急手当をする人)が簡単に把握できるようにする取り組みを進めている。「iOS」の次のアップデートでは、「iPhone」や「Apple Watch」から緊急電話をかけたユーザーの「メディカルID」の情報を自動的に共有する機能が搭載される見込みだ。

Apple Watch
提供:Angela Lang/CNET

 「Share Medical ID During Emergency Calls」(緊急通報時のメディカルID共有)と呼ばれるこの機能は「iOS 13.5」のベータ版に搭載され、開発者がアクセスできるようになっている。一般ユーザーに提供されるのは数週間後になりそうだ。

 Appleの「ヘルスケア」アプリにはメディカルIDを設定できる機能があり、アレルギーや服用中の薬、既存の病状といった重要な健康情報をデバイスに登録できる。また、緊急連絡先を登録できるため、万が一の時には医療従事者から、ここに登録された近親者への連絡も可能だ。これらのデータは暗号化され、Appleが読み取ることはできない。また、メディカルIDに含める情報はユーザーが自ら記入する必要がある。

メディカルID
提供:Apple

 このiOS 13.5向けの新機能を利用すると、緊急電話をかけた際に、その人の健康情報がセキュアな形で自動的に提供されるようになる。ただしこの機能が使えるのは、「拡張緊急データ」サービスがサポートされている地域に限られる。また、この機能はiPhoneやApple Watchの「緊急SOS」機能、および「Apple Watch Series 4」と「Apple Watch Series 5」の転倒検出機能と連動する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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