新型コロナウイルス関連

世界スマホ市場、新型コロナの影響で過去最悪の減少率11.7%--中国は20.3%減

 IDCは、世界スマートフォン市場に関する調査結果の速報値を発表した。それによると、2020年第1四半期の出荷台数は2億7580万台で、前年同期の3億1230万台に比べ11.7%減。この減少率は、調査を開始して以来、最悪だそうだ。

 出荷減少の要因として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック、中国のロックダウン、そして世界各地でロックダウンが実施されたことを挙げる。中国は地域別で出荷台数の落ち込みがもっとも激しく、前年同期比20.3%の減少となった。世界出荷台数の4分の1近くを中国が占めているため、全体に影響を及ぼしたという。

 世界がスマートフォンに関して中国のサプライチェーンへ依存していることもあり、他地域の出荷台数も大きく影響された。たとえば、米国は前年同期比16.1%減、欧州は同18.3%減となった。

 2020年第1四半期における出荷台数の上位5ベンダーなどは以下のとおり。括弧内は、いずれも前年同期の数値と前年同期比。

●1位:サムスン電子

  • 出荷台数:5830万台(7190万台、-18.9%)
  • 市場シェア:21.1%(23.0%)

●2位:Huawei Technologies(ファーウェイ)

  • 出荷台数:4900万台(5910万台、-17.1%)
  • 市場シェア:17.8%(18.9%)

●3位:Apple

  • 出荷台数:3670万台(3680万台、-0.4%)
  • 市場シェア:13.3%(11.8%)

●4位:Xiaomi Technology(シャオミ)

  • 出荷台数:2950万台(2780万台、+6.1%)
  • 市場シェア:10.7%(8.9%)

●5位:vivo

  • 出荷台数:2480万台(2320万台、+7.0%)
  • 市場シェア:9.0%(7.4%)

●その他

  • 出荷台数:7750万台(9350万台、-17.2%)
  • 市場シェア:28.1%(29.9%)

●合計

  • 出荷台数:2億7580万台(3億1230万台、-11.7%)
出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
出荷台数(出典:IDCの公表データをグラフ化)
出荷台数ベースの市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)
出荷台数ベースの市場シェア(出典:IDCの公表データをグラフ化)
出荷台数ベース市場シェアの推移(出典:IDC)
出荷台数ベース市場シェアの推移(出典:IDC)

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